プロ野球

神宮で虎党もどよめく圧巻弾! プロ第1号を放った阪神・西純矢が見せつけた“元本塁打王”のポテンシャル

THE DIGEST編集部

2022.05.18

ストレートに力負けしない鋭いスイングでレフトスタンドに放り込んだ西。その打撃は高校時代に見せつけていた打力を感じさせるものだった。写真:産経新聞社

 心地よい風が吹く神宮で逸材が強烈な一打を見せつけた。

 5月18日、明治神宮球場で行なわれているヤクルト戦で、阪神の先発右腕・西純矢がプロ第1号となる2ラン本塁打をマークしたのだ。
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 この試合で今季2度目の先発マウンドに立った西。阪神の投手としては、2007年5月5日の広島戦のライアン・ボーグルソン以来15年ぶりとなる「8番・投手」で抜擢された20歳は、打力を評価した首脳陣の期待にあっさりと応えて見せた。
 
 阪神が1点をリードした2回2死一塁で第1打席を迎えると、ヤクルト先発の高橋奎二が投じた初球、インコースへの150キロを強振。本人が確信めいた表情で見送った打球は、あっという間に虎党の待ち受けるレフトスタンドの中段に飛び込んだ。

 両翼が狭い神宮球場は本塁打が出やすい球場ではある。だが、そもそも西のポテンシャルは凄まじい。というのも、彼は創志学園時代の3年間で通算25ホーマーを記録し、2019年に韓国で開催された第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップでは日本代表として中軸を打っていた実力派スラッガーなのだ。ちなみに同大会2試合目の南アフリカ戦で1試合2ホーマーという驚異の打撃を見せた彼は大会本塁打王に輝いてもいた。

 今季も通算6打数3安打の打率.500とトッププロスペクトとしての"真価"を発揮している西。もっとも、本人は「狙っていたボールがきたので、思いきり振り抜きました。打ったが自分が一番びっくりしています」と謙遜気味に振り返ったが、打った瞬間にそれと分かる鋭い弾道と華麗なフォロースルーは、神宮球場に詰めかけたファンの度肝を抜いた。

構成●THE DIGEST編集部

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