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「両国のプライドを懸けた対戦に」大谷翔平とリュ・ヒョンジンの“日韓対決”に韓国メディアも熱視線!「ショウヘイは日本の天才」

THE DIGEST編集部

2022.05.27

大谷(左)とリュ・ヒョンジン(右)。この両雄の初対決に韓国メディアも熱い視線を向けている。(C)Getty Images

 現地時間5月26日に行なわれるロサンジェルス・エンジェルスとトロント・ブルージェイズの一戦は、アジア球界にとっても注目するべき試合だろう。なにせ、両チームの先発投手が、大谷翔平とリュ・ヒョンジンという日韓を代表する剛腕なのである。
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 意外にも初対戦となる両投手。もっとも、不安材料を指摘するならば、リュ・ヒョンジンの方が多い。今年4月に左腕の炎症による治療のために離脱を余儀なくされた35歳は、18イニングを投げて、わずかに1勝。防御率6.00、被打率10.50と精彩を欠いている。一方で大谷は打撃成績こそ伸び悩んでいる感は否めないが、投手としてはアメリカン・リーグ3位となる12.44という高い奪三振率をマークしながら、3勝(2敗)をマーク。防御率も2.82と決して悪くない。

 さらに対日本人投手という視点で見てもリュ・ヒョンジンは分が悪い。8年に及んでいるメジャーキャリアの中で彼は過去4度も日本人投手たちと投げ合っているのだが、意外にも勝利経験がない。直近では昨年8月に菊池雄星(当時シアトル・マリナーズ)とマッチアップをしているが、6回3/1イニングを投げ、被安打3、4失点で降板している。

 いずれも味方打線の援護を得られなかった不運な面はある。それでもリュ・ヒョンジンが日本人投手との対決を苦手としているのは紛れもない事実と言うほかにない。
 
 そうした過去の戦績をふまえてリュ・ヒョンジンの"偉才"との初対決には、彼の母国メディアでかなりの注目が集まっている。韓国の通信社『YNA』は大谷との対戦について「それぞれ韓日の野球界を象徴する存在だけに、チームの勝利だけでなく、両国のプライドを懸けた対戦になる可能性がある」と断言。そのうえで、「リュ・ヒョンジンは韓国野球の誇りであり、ショウヘイ・オオタニは日本球界の天才だ」とし、次のように期待を寄せた。

「客観的なスタッツでは、リュ・ヒョンジンはオオタニに押されている。だが、少しずつ復調の兆しを見せている彼に期待できるのは、メジャーリーグの先輩としての経験を活かした投球と抜群の制球力だ。加えて彼はエンジェルスの登板結果を見れば、4試合で2勝を挙げ、防御率0.98と確かな数字を残している」

 はたして、世界が注目する日韓対決はいかなる決着を見るのか。プレーボールの時が迫っている。

構成●THE DIGEST編集部

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