“野球の本場”アメリカのアマチュア球界で起きた審判の振る舞いが物議を醸している。
話題となっているのは、現地時間6月6日に行なわれたNCAA(全米大学体育協会)の大学野球リーグ1部のコースタルカロライナ大戦で、イーストカロライナ大の主砲ブライソン・ウォーレルがライトスタンドに本塁打を放った直後の出来事だ。
この試合で4打数4安打4打点と打ちまくったウォーレル。今年のMLBドラフトでの上位指名が有力視されるこの逸材は、チームが10対2と大幅にリードした7回に2死一、二塁の好機で打席に立つと、場外へと消える特大の一発を放った。
文字通り力を見せつけた背番号35は、打った瞬間に本塁打と確信。打球を見送りながら、インパクトの余韻に浸るかのようにゆっくりと一塁方向へ歩き出した。すると、背後からペリー・コステロ球審が素早く近寄ると、なんとウォーレルのお尻を押し出して、早くベースを周るように指示したのである。
本来であれば、選手との接触はタブーとされている行為でもある。ゆえにこの行為には、米識者やメディア間でも波紋を広げた。
米紙『USA Today』は「審判が選手に手を出すことなどあってはならない。彼に余韻を堪能させるべきだった」と指摘。さらに米放送局『FOX Sports』のアナリストで、大の大谷翔平マニアとして日本でも知られているベン・バーランダー氏も「おい冗談だろ……。こんな風に審判が選手を押し出すなんて」と嘆いた。
一方でコルテス球審を擁護する声もある。米ラジオ局『WZGC』のコメンテーターを務めるグランド・マクオーリー氏は、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カナビス記者の「俺はこの審判が嫌いだ」と言ったツイートにリプライする形で、「マジか!? 選手や監督がちょっとした接触をしたぐらいで、この世の終わりみたいに騒ぐのはもうごめんだ」と主張。そして改めて次のようにツイートしている。
「もうこういう議論にはうんざりなんだ。打者も投手も、感情をあらわにして喜ぶのはいいことだ。だが、いつも“大袈裟”に振る舞わなくていい。そうやって報復を受けるようになる必要はない。もう時代は変わったんだ。なぜ現在の選手たちが古い決まりに支配されなければならないのか?」
点差が大量についていたため、相手チームへの敬意を払うように示したのか。はたまた試合時間を短縮させるために振舞ったのか。コステロ球審の意図は定かではない。いずれにしても、彼の振る舞いはしばらく波紋を広げそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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文字通り力を見せつけた背番号35は、打った瞬間に本塁打と確信。打球を見送りながら、インパクトの余韻に浸るかのようにゆっくりと一塁方向へ歩き出した。すると、背後からペリー・コステロ球審が素早く近寄ると、なんとウォーレルのお尻を押し出して、早くベースを周るように指示したのである。
本来であれば、選手との接触はタブーとされている行為でもある。ゆえにこの行為には、米識者やメディア間でも波紋を広げた。
米紙『USA Today』は「審判が選手に手を出すことなどあってはならない。彼に余韻を堪能させるべきだった」と指摘。さらに米放送局『FOX Sports』のアナリストで、大の大谷翔平マニアとして日本でも知られているベン・バーランダー氏も「おい冗談だろ……。こんな風に審判が選手を押し出すなんて」と嘆いた。
一方でコルテス球審を擁護する声もある。米ラジオ局『WZGC』のコメンテーターを務めるグランド・マクオーリー氏は、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カナビス記者の「俺はこの審判が嫌いだ」と言ったツイートにリプライする形で、「マジか!? 選手や監督がちょっとした接触をしたぐらいで、この世の終わりみたいに騒ぐのはもうごめんだ」と主張。そして改めて次のようにツイートしている。
「もうこういう議論にはうんざりなんだ。打者も投手も、感情をあらわにして喜ぶのはいいことだ。だが、いつも“大袈裟”に振る舞わなくていい。そうやって報復を受けるようになる必要はない。もう時代は変わったんだ。なぜ現在の選手たちが古い決まりに支配されなければならないのか?」
点差が大量についていたため、相手チームへの敬意を払うように示したのか。はたまた試合時間を短縮させるために振舞ったのか。コステロ球審の意図は定かではない。いずれにしても、彼の振る舞いはしばらく波紋を広げそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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