球団ワースト記録の12連敗を喫してしまった責任はあまりに重かった。
現地時間6月7日、ロサンゼルス・エンジェルスはチームを率いるジョー・マッドン監督の解任を発表。今季に走塁コーチに就任したばかりだったフィル・ネビンを暫定監督とする意向を明らかにした。
まさに青天の霹靂とも言えるニュースだろう。
現在67歳のマッドンは、MLBの最優秀監督賞を3度受賞した実績を評価され、19年10月にエンジェルスに就任。オールドスクールなスタイルとデータを巧みに融合させた采配でチームを強化してきた。
とりわけ大谷翔平への影響は大きかった。就任2年目の昨季には「我々指導者は、怪我のリスクを恐れ、選手を守ろうとしてしまう。そうやって選手に制限をかけることで、偉大なアスリートになる道をふさいでしまっている」と制限を設けない起用法を確立。登板前後の休養日を本人の判断に委任するスタイルで、球界に旋風を巻き起こす“二刀流”の才能を開花させていた。
迎えた就任3年目の今季は開幕直後からロケットスタートに成功。エンジェルスは5月11日時点で24勝13敗として最大11まで貯金を作り、アメリカン・リーグ西地区トップを快走していた。しかし、そこから歯車が狂いだした。徐々に投打がかみ合わなくなると、現地時間6月6日のボストン・レッドソックス戦では1988年以来34年ぶりの12連敗(球団ワーストタイ)を喫していた。
ヒューストン・アストロズとのゲーム差が8.5にまで開き、これ以上の連敗が許されない状況で、“御大”に対して大ナタを振るったエンジェルス。はたして、球団上層部の決断は吉と出るのか。大谷の起用法を含めて注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間6月7日、ロサンゼルス・エンジェルスはチームを率いるジョー・マッドン監督の解任を発表。今季に走塁コーチに就任したばかりだったフィル・ネビンを暫定監督とする意向を明らかにした。
まさに青天の霹靂とも言えるニュースだろう。
現在67歳のマッドンは、MLBの最優秀監督賞を3度受賞した実績を評価され、19年10月にエンジェルスに就任。オールドスクールなスタイルとデータを巧みに融合させた采配でチームを強化してきた。
とりわけ大谷翔平への影響は大きかった。就任2年目の昨季には「我々指導者は、怪我のリスクを恐れ、選手を守ろうとしてしまう。そうやって選手に制限をかけることで、偉大なアスリートになる道をふさいでしまっている」と制限を設けない起用法を確立。登板前後の休養日を本人の判断に委任するスタイルで、球界に旋風を巻き起こす“二刀流”の才能を開花させていた。
迎えた就任3年目の今季は開幕直後からロケットスタートに成功。エンジェルスは5月11日時点で24勝13敗として最大11まで貯金を作り、アメリカン・リーグ西地区トップを快走していた。しかし、そこから歯車が狂いだした。徐々に投打がかみ合わなくなると、現地時間6月6日のボストン・レッドソックス戦では1988年以来34年ぶりの12連敗(球団ワーストタイ)を喫していた。
ヒューストン・アストロズとのゲーム差が8.5にまで開き、これ以上の連敗が許されない状況で、“御大”に対して大ナタを振るったエンジェルス。はたして、球団上層部の決断は吉と出るのか。大谷の起用法を含めて注目したい。
構成●THE DIGEST編集部