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プロ野球

ヤクルト最強はバレンティンで決まり、阪神はマートンとメッセンジャーのどっち!? 【平成・令和セ・リーグ6球団最強助っ人は誰だ】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.09

バレンティンが放ったシーズン60本塁打は、この先長く破られないであろう記録だ。写真:産経新聞社

バレンティンが放ったシーズン60本塁打は、この先長く破られないであろう記録だ。写真:産経新聞社

 平成(1989年)以降の各球団の助っ人でナンバーワンは誰なのか? 成績だけでなく、人気や印象度なども踏まえてチョイスしてみた。今回はセ・リーグ編だ。

▼ヤクルト
ウラディミール・バレンティン(2011~19年在籍/外野手)

 1990年代に野村克也監督の下、日本一に3度輝く球団史上初の黄金期を謳歌したヤクルトだが、その裏には多くの優良助っ人の存在があった。93年には主砲としてジャック・ハウエルが活躍し、95年にはテリー・ブロスがエースに。また97年にはドゥエイン・ホージーが本塁打王を獲得して日本一に貢献している。

 2000年代以降も助っ人は常にチームの中核だった。99年に入団したロベルト・ペタジーニは、在籍4シーズンすべてでOPS1.000をクリア。01年に本塁打と打点の二冠で日本一にも貢献した。そのペタジーニが巨人へ去ると今度はアレックス・ラミレスが頭角を現し、パワーとテクニックを両立した打撃でチームを支えた。また、お笑い芸人を模倣した数々のパフォーマンスも披露し、人気では球団史上最高と言ってもいい。

 だが、この2人以上の“最高傑作”と呼べるのが、11年に入団したバレンティンだ。在籍9年間は球団史上最長で、そのうち8シーズンで30本塁打をクリア。13年にはシーズン60本塁打の新記録を樹立し、最下位球団では史上初のMVPにも輝いた。
 
▼阪神
ランディ・メッセンジャー(2010~19年在籍/先発投手)

 平成に入ってから長く暗黒時代が続き、ダメ助っ人が多い球団という印象がある阪神だが、チームが強くなり始めた00年代には多くの外国人選手が活躍した。18年ぶりのリーグ優勝を果たした03年には、投手ではトレイ・ムーアやジェフ・ウィリアムス、打者ではジョージ・アリアスが活躍。特にウィリアムスはその後も史上最強のリリーフトリオ“JFK”の一角として活躍し、05年の優勝にも貢献した。

 そして10年には、球史に残る助っ人が2人入団。マット・マートンは来日1年目から歴代最多(当時)のシーズン214安打を放つなど、アベレージヒッターとして活躍。激しい気性から審判やチームメイトと衝突することもあったが、真面目で研究熱心な性格でチームに溶け込んだ。

 だが、平成以降の球団ナンバーワン助っ人は、同年に入団したメッセンジャーの方だろう。中継ぎ中心だった1年目は平凡な成績に終わったが、2年目の先発定着を機に開花。その後は7度も2ケタ勝利をクリアし、開幕投手は6度も務めるなど、まさにエースとして活躍した。在籍10年は球団史上最長で、通算1475奪三振、8年連続規定投球回到達など多くの外国人記録も保有している。
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