▼中日
タイロン・ウッズ(2005~08年在籍/一塁手・外野手)
中日の助っ人も実に国際色豊か。韓国やキューバにも早くから独自のルートを開拓し、クローザーとして活躍した宣銅烈や、“キューバの至宝”オマール・リナレスと契約。もちろん、セ・リーグ史上3人目の3年連続首位打者を獲得したアロンゾ・パウエルなど、アメリカ出身の助っ人も抜け目なく補強している。
97年に広いナゴヤドーム(現バンテリンドーム)に本拠地を移して以降は、助っ人主砲の重要度がさらに増した。同年に入団したレオ・ゴメスが31本塁打を放ってその嚆矢となったが、ナゴヤドーム期史上最高の長距離砲はウッズだ。横浜で2年連続本塁打となった男を、05年に2年10億円で引き抜いたのが大正解だった。移籍1年目の05年から38本塁打を放つと、06年には47本塁打&144打点で二冠王、07年には43年ぶりの日本一にも大きく貢献し、今もファンに強烈な印象を残している。
08年にウッズが退団した後も、トニ・ブランコやアレックス・ゲレーロなど次々と長距離砲を発掘。現在もキューバ出身のダヤン・ビシエドが4番として重きをなしている。
▼DeNA
ロバート・ローズ(1993~2000年在籍/二塁手)
前身の大洋ホエールズ時代から、敏腕スカウトの牛込惟浩が数々の優良助っ人を発掘。牛込スカウトは2000年限りでスカウト部門を退いており(16年に死去)、彼が最後に発掘した大ヒット作が、このローズだ。
他のチームで紹介した優良助っ人と違い、日本に馴染む努力をするような男ではなかった。日本語を覚えようとすらしなかったが、持ち前の巧みなバットコントロールと勝負強さでチームに貢献。90年代末期の“マシンガン打線”の中核を担って、98年には球団38年ぶりの日本一を支えた。
翌99年には、当時右打者最高の打率.369、歴代2位の153打点と圧倒的な成績を残したローズ。翌年も2年連続最多安打のタイトルを獲得したが、その年の最後に退団。03年に突如ロッテで現役復帰したが、キャンプ中にこれまた突如引退を表明して球界を驚かせた。
この他、05年には日本球界史上初の160キロを計測したマーク・クルーンを来日させ、近年もネフタリ・ソトやタイラー・オースティンを発掘するなど、牛込氏がいなくなった後も地味ながら高いスカウト力を発揮している。
構成●SLUGGER編集部
タイロン・ウッズ(2005~08年在籍/一塁手・外野手)
中日の助っ人も実に国際色豊か。韓国やキューバにも早くから独自のルートを開拓し、クローザーとして活躍した宣銅烈や、“キューバの至宝”オマール・リナレスと契約。もちろん、セ・リーグ史上3人目の3年連続首位打者を獲得したアロンゾ・パウエルなど、アメリカ出身の助っ人も抜け目なく補強している。
97年に広いナゴヤドーム(現バンテリンドーム)に本拠地を移して以降は、助っ人主砲の重要度がさらに増した。同年に入団したレオ・ゴメスが31本塁打を放ってその嚆矢となったが、ナゴヤドーム期史上最高の長距離砲はウッズだ。横浜で2年連続本塁打となった男を、05年に2年10億円で引き抜いたのが大正解だった。移籍1年目の05年から38本塁打を放つと、06年には47本塁打&144打点で二冠王、07年には43年ぶりの日本一にも大きく貢献し、今もファンに強烈な印象を残している。
08年にウッズが退団した後も、トニ・ブランコやアレックス・ゲレーロなど次々と長距離砲を発掘。現在もキューバ出身のダヤン・ビシエドが4番として重きをなしている。
▼DeNA
ロバート・ローズ(1993~2000年在籍/二塁手)
前身の大洋ホエールズ時代から、敏腕スカウトの牛込惟浩が数々の優良助っ人を発掘。牛込スカウトは2000年限りでスカウト部門を退いており(16年に死去)、彼が最後に発掘した大ヒット作が、このローズだ。
他のチームで紹介した優良助っ人と違い、日本に馴染む努力をするような男ではなかった。日本語を覚えようとすらしなかったが、持ち前の巧みなバットコントロールと勝負強さでチームに貢献。90年代末期の“マシンガン打線”の中核を担って、98年には球団38年ぶりの日本一を支えた。
翌99年には、当時右打者最高の打率.369、歴代2位の153打点と圧倒的な成績を残したローズ。翌年も2年連続最多安打のタイトルを獲得したが、その年の最後に退団。03年に突如ロッテで現役復帰したが、キャンプ中にこれまた突如引退を表明して球界を驚かせた。
この他、05年には日本球界史上初の160キロを計測したマーク・クルーンを来日させ、近年もネフタリ・ソトやタイラー・オースティンを発掘するなど、牛込氏がいなくなった後も地味ながら高いスカウト力を発揮している。
構成●SLUGGER編集部
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