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プロ野球

ヤクルト最強はバレンティンで決まり、阪神はマートンとメッセンジャーのどっち!? 【平成・令和セ・リーグ6球団最強助っ人は誰だ】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.09

▼巨人
アレックス・ラミレス(2008~11年在籍/外野手)

 近年はそうでもないが、平成の巨人は外国人選手の獲得が、はっきり言って下手だった。自前のスカウティングが成功したのは96年に最多勝を獲得したバルビーノ・ガルベスくらい。メジャーでの実績を重視するあまり、次々と大物を獲得しては失敗することを繰り返していた。

 それもあってか、00年代は他球団で活躍した助っ人を引き抜くのが主流となった。その最大の成功例がヤクルトから獲得したラミレス。在籍は4年とやや短かったが、首位打者と本塁打王をそれぞれ1回、打点王を2度獲得するなど4番として存在感を発揮した。また、ヤクルト時代に人気を博したパフォーマンスも健在だった。

 なお、10年代に入ってからはスカウト力が向上し、優良助っ人を自前で発掘できるようになった。8年間在籍して最優秀中継ぎ投手を2度獲得したスコット・マシソンや、17年に奪三振王を獲得し、逆輸入でメジャー復帰後も活躍を続けるマイルズ・マイコラスはその代表例だ。
 
▼広島
クリス・ジョンソン(2015~20年在籍/先発投手)

 地道なスカウティングで優れた助っ人を安価で獲得したり、ドミニカ共和国にカープアカデミーを設立して供給源を確保するなど、独自路線を貫くのが広島の特徴。後にMLBでシーズン40本塁打&40盗塁を達成するアルフォンソ・ソリアーノはカープアカデミーが見出した選手で、“史上最強クローザー”サファテを発掘したのも広島だった。

 03~04年に在籍し、遊撃手として2年連続20本塁打をクリアしたアンディ・シーツや、阪神に引き抜かれたそのシーツに代わって加入し、いきなり40本塁打を放ったグレッグ・ラロッカ、08~09年に2年連続奪三振王を獲得し、その後メジャーに戻って活躍したコルビー・ルイスも忘れ難い。

 16~18年にリーグ3連覇を果たした際も、投打で助っ人が貢献した。打の中心はブラッド・エルドレッド。14年に37本塁打でタイトルを獲得した打棒以上に、真面目な人柄で首脳陣やチームメイト、そして何よりファンから愛された。

 そして、投手の中心だったのが、ジョンソンだ。来日1年目から最優秀防御率を獲得し、2年目には15勝、防御率2.13、141奪三振の好成績で助っ人史上2人目の沢村賞も獲得。エルドレッドと同じく6年間在籍し、広島を「第二の故郷」と呼ぶほどのカープ愛を貫いて昨年引退した。
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