安定感、という言葉しか浮かばない見事なピッチングだった。
サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間6月13日、敵地で行われたシカゴ・カブス戦に先発すると、8回を107球を投げて5安打1失点7奪三振の快投を披露し、今季6勝目(3敗)を手にした。
この日の登板はいくつかの"変化"があった。まず、ダルビッシュ自身は前回登板後に長髪を切り、さっぱりとした姿になる見た目が変わった。さらに、この日は登板前にストーム警報が鳴り響くなど、降雨のため試合時間も変更となった。
そして、カブスは2018年から3年間在籍した古巣でもある。ダルビッシュが最後にリグリー・フィールドで登板した時は20年プレーオフ、その時はカブスのピンストライプを着ていたが、今回はダークブラウンのユニフォームという違いがある。
初回、ダルビッシュはかつてバッテリーを組んだこともあるウィルソン・コントレラスに死球をぶつけるなど、一、二塁のピンチを招いたが無失点に抑える。しかし2回、6番のヤン・ゴームズに狙いから外れたスライダーをうまく運ばれて先制点を献上してしまった。だが、この男が簡単に崩れることもなかった。
3回表にチームが同点に追いつくと、ダルビッシュは3回・4回と三者凡退に退ける。5回は2死からエラー絡みで出塁を許したが、1番のクリストファー・モレルを空振り三振に仕留めて難を逃れた。
【動画】完璧なコントロール! ダルビッシュの奪三振ハイライトをチェック
両軍の先発が好投を続け、7回まで1対1の投手戦に。しかし、先に継投に入ったカブスはこれが失敗となる。8回表、パドレスは代り端の相手右腕を攻め立て、3番のマニー・マチャドが待望の勝ち越し点をもたらすと、エリック・ホズマーも続いて3点の援護をもらった。
その裏、ダルビッシュは早々に2死を取って球数も92球。8年ぶりの完投も視野に入っていたが、モレルにポテンヒットを許すと、コントレラスにもフルカウントからヒットを浴びて一打同点のピンチ。ここでナインやコーチはマウンドに駆け寄り交代の可能性もあったものの、ダルビッシュは続投。
そして、3番のイアン・ハップをスプリッターで空振三振に仕留め、気合いの咆哮を上げたのだった。8回を投げ切ったのは今季最長、直近5登板はいずれも7回までマウンドに立つなど、エースとしての役割をしっかり果たすピッチングだった。
このまま試合は4対1で終わり、ダルビッシュに6勝目がついた。今季12度目の先発でQS(6回以上を投げて自責点3以下)9回はリーグ3位に浮上。味方野手の落球がヒット判定を受けて逸した試合があったことを思えば、QS数は1回多く、防御率も3.35より良かったはず。何はともあれ、ダルビッシュの安定感は改めて極上ということに違いはない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】ラプソードがもたらす"変革"と"進化"。ダルビッシュの名言にも通じる「正しい練習」の重要性<SLUGGER>
【関連記事】あまりに不運なダルビッシュ。「ヒット確率3%」の打球を味方が"落球"も記録は適時打で、防御率は3.91→4.62へ悪化
【関連記事】ダルビッシュ有、佐々木朗希に詰め寄った白井球審を擁護! SNSで「審判の立場も考えた方がいい気がします」と持論
サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間6月13日、敵地で行われたシカゴ・カブス戦に先発すると、8回を107球を投げて5安打1失点7奪三振の快投を披露し、今季6勝目(3敗)を手にした。
この日の登板はいくつかの"変化"があった。まず、ダルビッシュ自身は前回登板後に長髪を切り、さっぱりとした姿になる見た目が変わった。さらに、この日は登板前にストーム警報が鳴り響くなど、降雨のため試合時間も変更となった。
そして、カブスは2018年から3年間在籍した古巣でもある。ダルビッシュが最後にリグリー・フィールドで登板した時は20年プレーオフ、その時はカブスのピンストライプを着ていたが、今回はダークブラウンのユニフォームという違いがある。
初回、ダルビッシュはかつてバッテリーを組んだこともあるウィルソン・コントレラスに死球をぶつけるなど、一、二塁のピンチを招いたが無失点に抑える。しかし2回、6番のヤン・ゴームズに狙いから外れたスライダーをうまく運ばれて先制点を献上してしまった。だが、この男が簡単に崩れることもなかった。
3回表にチームが同点に追いつくと、ダルビッシュは3回・4回と三者凡退に退ける。5回は2死からエラー絡みで出塁を許したが、1番のクリストファー・モレルを空振り三振に仕留めて難を逃れた。
【動画】完璧なコントロール! ダルビッシュの奪三振ハイライトをチェック
両軍の先発が好投を続け、7回まで1対1の投手戦に。しかし、先に継投に入ったカブスはこれが失敗となる。8回表、パドレスは代り端の相手右腕を攻め立て、3番のマニー・マチャドが待望の勝ち越し点をもたらすと、エリック・ホズマーも続いて3点の援護をもらった。
その裏、ダルビッシュは早々に2死を取って球数も92球。8年ぶりの完投も視野に入っていたが、モレルにポテンヒットを許すと、コントレラスにもフルカウントからヒットを浴びて一打同点のピンチ。ここでナインやコーチはマウンドに駆け寄り交代の可能性もあったものの、ダルビッシュは続投。
そして、3番のイアン・ハップをスプリッターで空振三振に仕留め、気合いの咆哮を上げたのだった。8回を投げ切ったのは今季最長、直近5登板はいずれも7回までマウンドに立つなど、エースとしての役割をしっかり果たすピッチングだった。
このまま試合は4対1で終わり、ダルビッシュに6勝目がついた。今季12度目の先発でQS(6回以上を投げて自責点3以下)9回はリーグ3位に浮上。味方野手の落球がヒット判定を受けて逸した試合があったことを思えば、QS数は1回多く、防御率も3.35より良かったはず。何はともあれ、ダルビッシュの安定感は改めて極上ということに違いはない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】ラプソードがもたらす"変革"と"進化"。ダルビッシュの名言にも通じる「正しい練習」の重要性<SLUGGER>
【関連記事】あまりに不運なダルビッシュ。「ヒット確率3%」の打球を味方が"落球"も記録は適時打で、防御率は3.91→4.62へ悪化
【関連記事】ダルビッシュ有、佐々木朗希に詰め寄った白井球審を擁護! SNSで「審判の立場も考えた方がいい気がします」と持論