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大谷翔平、次の記録達成は年俸か? 米記者が見解「メジャー初の年俸5000万ドル超えでも不思議ではない」

THE DIGEST編集部

2022.06.17

現地16日のマリナーズ戦で、大谷は打撃では4打数2安打、投球では6回無失点と投打にわたる奮闘を見せた。(C) Getty Images

 マッドン監督からネビン監督に交代し10日間が経過したロサンゼルス・エンジェルス。16日(現地時間)には、敵地でのシアトル・マリナーズ戦で大谷翔平が「3番・投手兼DH」のリアル二刀流で先発した。大谷は、投打で奮闘を見せ、打っては4打数2安打、投げても6回3安打無失点で勝利投手となり、二刀流の輝きを見せた。試合は、マイク・トラウトが2本の2点本塁打を放ち、投打の役者たちが躍動してエンジェルスが4対1で4試合ぶりの勝利を手にした。

 そんな中、エンジェルスは全く別の話題でメディアの注目をさらっている。米複数メディアの報道によると、エンジェルスは今春のキャンプ中に非公式ながら大谷の代理人であるネズ・バレロ氏と、大谷の契約延長に関する話し合いをし、年俸約4333万ドル(約58億5000万円)超の条件提示を行ったという。
 
 現在、メジャー最高年俸はニューヨーク・メッツと3年総額約165億円で契約したサイ・ヤング賞3度の右腕マックス・シャーザーの4333万ドル(約58億5000万円)であるため、その金額を超える可能性もあるという。

 米メディア『Fansided』のデイビッド・ヒル記者は「ショウヘイ・オオタニがメジャー初の年俸5000万ドルプレーヤーになったとしても、決して不思議ではない」と言及している。

「シャーザーは野球界で最高の投手の一人だが、オオタニは驚異的なパワーとスピードで、エンジェルスにダイナミックな武器を提供するオールラウンドな脅威の選手である」と投打の両面を評価している。

 2023年オフにフリーエージェントとなる大谷を各チームが虎視淡々と狙っているのは間違いない。その前に手を打ってきたエンジェルス。しかし、同僚のトラウトは19年に12年総額4億2650万ドル(約575億円)の超大型契約を結び、20年にレンドーンは7年総額2億4500万ドル(約265億9600万円)の契約を結んでおり、エンジェルスの懐事情はかなり苦しくなっている。

 大谷は昨年9月、「勝ちたいという気持ちが強い」と訴えた。大谷が入団してからのエンジェルスはプレーオフには出場したことがなく、4年連続4位に止まっている。序盤戦は好調に白星を重ね、プレーオフ進出の機運が巡ってきた今季も14連敗を喫して3位に転落した。エンジェルスは待遇や条件も大事ではあるが、大谷が勝利に対して希望を持てるようなチームにすることが必至だ。

 そして、大谷も今まで塗り替えてきたメジャーリーグの記録を年俸の面でも塗り替えるのかは、今季オフまでのパフォーマンス次第になるのは間違いない。16日のマリナーズ戦で11試合連続安打、今季18度目のマルチ安打と、絶好調期に近づいてきた大谷。残り98試合は大谷にとってもエンジェルスにとっても正念場になることだろう。今後の試合に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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