さる11月15日、アメリカのスポーツメディア『ジ・アスレティック』が、前田健太(ドジャース)が球団に先発専念を志願したと報じた。代理人のジョエル・ウルフが今週、アンドリュー・フリードマン編成総責任者に直談判したとのことで、「健太は年30~32先発したいと思っている」「ブルペンと先発を行ったり来たりすることは望んでいない」とのコメントが紹介されている。
2016年にドジャースに入団した前田は、メジャー1年目の2016年こそ32試合すべて先発で16勝を挙げたが、3年目以降はシーズン後半からブルペンに回り、プレーオフでもリリーフとして起用されるパターンが続いている。
ドジャースがこのような起用法を続けているのには、大きく2つの理由がある。1つは前田の特性を十二分に生かすためだ。ここ3年の前田の対左右打者の被打率と被OPSを比較すると、以下のようになる。
対右 被打率.193/被OPS.595
対左 被打率.261/被OPS.781 前田の代名詞でもあるスライダーは、右打者には圧倒的な威力を誇る一方、左打者にはそこまで有効ではない。また、対左打者の4シームの被打率が高い(ここ2年は.350以上)ことも苦戦の要因に挙げられる。チームには他にも優秀な先発投手がいることも踏まえると、前田を対右用リリーフとして使うほうがプレーオフを勝ち抜く上では得策だと、フリードマン編成総責任者は考えているのだ。
前田が「便利屋」のような使われ方をしているもう1つの大きな理由は、その契約内容にある。ドジャースと交わした契約は8年2500万ドル+出来高というもの。出来高の内容は先発数とイニング数に分かれていて、15、20先発で各100万ドル、25、30、32先発で150万ドルを得られる。イニング数は90から10イニングごとに25万ドル、200イニングに到達すると75万ドルもらえる。先発数とイニング数の条件をすべて満たせば、出来高だけで1000万ドルに達する(Cot's Baseball Contractsより)。
2016年にドジャースに入団した前田は、メジャー1年目の2016年こそ32試合すべて先発で16勝を挙げたが、3年目以降はシーズン後半からブルペンに回り、プレーオフでもリリーフとして起用されるパターンが続いている。
ドジャースがこのような起用法を続けているのには、大きく2つの理由がある。1つは前田の特性を十二分に生かすためだ。ここ3年の前田の対左右打者の被打率と被OPSを比較すると、以下のようになる。
対右 被打率.193/被OPS.595
対左 被打率.261/被OPS.781 前田の代名詞でもあるスライダーは、右打者には圧倒的な威力を誇る一方、左打者にはそこまで有効ではない。また、対左打者の4シームの被打率が高い(ここ2年は.350以上)ことも苦戦の要因に挙げられる。チームには他にも優秀な先発投手がいることも踏まえると、前田を対右用リリーフとして使うほうがプレーオフを勝ち抜く上では得策だと、フリードマン編成総責任者は考えているのだ。
前田が「便利屋」のような使われ方をしているもう1つの大きな理由は、その契約内容にある。ドジャースと交わした契約は8年2500万ドル+出来高というもの。出来高の内容は先発数とイニング数に分かれていて、15、20先発で各100万ドル、25、30、32先発で150万ドルを得られる。イニング数は90から10イニングごとに25万ドル、200イニングに到達すると75万ドルもらえる。先発数とイニング数の条件をすべて満たせば、出来高だけで1000万ドルに達する(Cot's Baseball Contractsより)。