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大谷翔平でしか“勝てない”苦境。サヨナラの好機も逸したエンジェルス、直近14試合の3勝はいずれも「偉才の登板日」に

THE DIGEST編集部

2022.07.15

前日に「リアル二刀流」で活躍した大谷。この日は接戦のなかでヒットを放ち、まずまずの結果を残した。(C)Getty Images

前日に「リアル二刀流」で活躍した大谷。この日は接戦のなかでヒットを放ち、まずまずの結果を残した。(C)Getty Images

 現地時間7月14日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、本拠地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「2番・DH」で先発出場。3打数1安打(2四球)に抑え込まれ、チームも2対3と敗れた。

 前日に大谷の“リアル二刀流”で連敗を「5」で止めたエンジェルス。この日は初回に先発のリード・デトマーズがカイル・タッカーにタイムリーヒットを打たれるなど、早々に2点を失ってしまう。

 それでもホームチームは、相手のミスから同点とする。3回に四球で1点差としていたなかで迎えた4回に2死三塁で大谷が打席に立つと、カウント3-1からアストロズ・バッテリーがワイルドピッチをし、三塁走者が難なくホームを踏んだ。
 
 前日からの勢いを持続させるため、何とか食らいついたエンジェルス。初回以降、尻上がりに調子を上げた先発左腕デトマーズの好投もあり、アストロズと一進一退の攻防戦を繰り広げる。

 2打席目に鮮やかな流し打ちを披露していた大谷は、相手先発左腕フランバー・バルデスに翻弄され、チャンスメイクができない。6回2死無塁で4度目の対戦を迎えるが、外角低めへのカットボールを打たされて、ショートゴロに倒れてしまった。

 その後、両軍ともに継投策に踏み切り、手に汗握る投手戦が続いた。そのなかでエンジェルスは8回に大谷が申告敬遠で歩かされて2死一、二塁の得点機を創出するも、テイラー・ウォードが、相手右腕ラファエル・モンテロに見逃し三振に仕留められ、勝ち越しのチャンスを逸した。

 4回以降、スコアボードにゼロが刻まれていくなかで均衡を破ったのは、アストロズだった。無死二塁から始まるタイブレーク方式が導入された10回に、1死三塁の好機を作ると、ジェレミー・ペーニャが勝ち越しのタイムリーヒットを放ち、3対2とふたたびリードをしたのだ。

 その裏に同様に無死二塁から攻撃を始めたエンジェルス。一発出れば、サヨナラ勝ちを収められる場面だったが、相手守護神ライアン・プレスリーの前に三者凡退。際どい接戦を落とした。

 直近14試合で大谷の先発登板日以外に勝てていないエンジェルスは、この日も勝てず。アメリカン・リーグ西地区首位のアストロズを相手にした3連戦は負け越しとなった。

構成●THE DIGEST編集部
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