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MLB

“捕球確率95%”のフライも落球。名将も嘆いたエ軍若手有望株アデルの拙守に批判の声「良いプレーだとは言えない」

THE DIGEST編集部

2022.07.17

外野手にとってフェンス際のプレーは難しいものではある。しかし、今回のアデルの落球はあまりにお粗末だった。(C)Getty Images

外野手にとってフェンス際のプレーは難しいものではある。しかし、今回のアデルの落球はあまりにお粗末だった。(C)Getty Images

 球界屈指のスター軍団との一戦だったからこそ、球界でも指折りの有望株ジョー・アデル(ロサンゼルス・エンジェルス)の犯したミスは、“いつも以上”に際立った。

 現地時間7月15日に行なわれたロサンゼルス・ドジャースとの「フリーウェイ・シリーズ」。この日も負傷のためにベンチスタートとなったマイク・トラウトに代わってスタメンに抜擢されたアデルはライトの守備に就いていた。

 しかし、彼にとっての最大の課題である捕球が、チームにとって致命的なものとなった。0対2とビハインドで迎えた5回表2死一、二塁の場面で、相手打者のハンサー・アルベルトが打ち上げた打球はライトへ。ボールは逆風に戻される形となってフェンス際で失速したのだが、これを落下地点にいたはずの23歳がまさかの落球……。その間に全走者が生還し、打ったアルベルトも三塁まで進塁してしまったのだ。

 予期せぬ落球を「これは良いプレーだとは言えない」と嘆いた米メディア『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者によれば、捕球確立は95%だったという。つまり打球自体は全く難しいものではなかったのだ。
 
 もともとアデルは守備の名手というタイプではない。今季も守備における失態を繰り返している。直近では、大谷翔平が二刀流でマウンドに立った今月13日(現地時間)のヒューストン・アストロズ戦で、得点圏にランナーを置いた場面で自身の目の前に飛んできた打球にチャージせずに、走者を悠々と生還させ、小さくない批判を受けた。

 しかし、だ。今季も度重なる失態がアデルの起用法を狭めている感は否めない。過去にはエンジェルスの前監督であるジョー・マッドンに「恥ずかしいプレーだ」と糾弾されもした彼はコーチとマンツーマンで特守を行ない、自身の課題克服に努める様子を見せてはいるが、その効果のほどは怪しい。

 試合後にエンジェルスの監督代行を務めるフィル・ネビンは「あれはたった1回のプレーだ。彼は一生懸命に働いている」とアデルを慮ってはいる。だが、失点に繋がる度重なる拙守はあまりにお粗末と言わざるを得ない。こうした安定感に欠けるプレーを早急に改善しなければ、メジャー定着は難しいだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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