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アストロズでMVPを巡る議論が勃発! 鉄腕バーランダーが大谷翔平に票を投じたワケ「彼に反対するのは無理だ」

THE DIGEST編集部

2022.07.20

二刀流で活躍を続けている大谷(左)。そんな球史に残る天才にバーランダー(右)が持論を展開した。(C)Getty Images

 やはり大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)には、レジェンドもから惜しみない賛辞が送られた。

 現地時間7月18日にメジャーリーグのオールスター前の恒例となっている取材イベントが開かれ、"夢の祭典"に選出された両リーグの精鋭たちが開催地であるロサンゼルスに集った。

 日頃は聞き出せないライバルへの想いなど、選手たちが思い思いに"本音"を打ち明けた。そのなかで、あらゆる選手たちから高い関心が集まったのが、大谷だった。今季も大きな離脱もなく二刀流を続けている28歳は、打っては打率.258、19本塁打、56打点、10盗塁、OPS.834(出塁率.348+長打率.486)。投げては昨季と同じ9勝(4敗)をマークし、防御率2.38、奪三振率12.72と、投打でハイアベレージを残している。

 今季も"野球の神様"ベーブ・ルースですら成しえなかった史上初の記録を残すなど、球史を覆している大谷。その出色のパフォーマンスには、球界屈指の実績を持つ剛腕ジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)も興味を示した。

 もっとも、当のバーランダーも今季は図抜けた投球を披露している。39歳のベテランだが、今季は17先発ですでに12勝。防御率は驚異の1.89と安定感はリーグ屈指だ。
 
 となれば、バーランダー自身もMVPやサイ・ヤング賞の期待が高まってくるが、ヒューストンの地元紙『Houston Chronicle』の取材に応じたベテラン右腕は「それは難しいだろうね」とキッパリ。そのうえで「オオタニ」の名を口にした。

「最高の打者であり、最高の投手でもある。そんな彼に反対票を入れるのはまず無理だ」

 さらに「実は最近、チームのクラブハウス内で今季のMVPについて議論した」と明かした39歳は、「僕はそこでもオオタニに1票を投じた」と続け、チーム内で起きた意見についても告白している。

「僕らの中で起きた反対意見には、球団が打者でもある彼のために余分に登板間隔を与えるローテ編成をしていて、その余分な1日を別の投手が埋めなければならないことが、チームにとってマイナスになる可能性もあるという声もあったんだ。それに今年はジャッジも素晴らしいシーズンを送っているからね。本当に大きな議論になった。でも、僕はショウヘイの大ファンだから彼に投票した」

 ひとりの投手としてもリスペクトを抱いているというバーランダー。MLB通算319勝の鉄腕にここまで言わせてしまうのも、大谷の偉才たる所以かもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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