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大谷翔平の今夏のトレードは「狂った考えではない」! MLB公式が独自見解を示す「馬鹿げた話のように思えるが――」

THE DIGEST編集部

2022.07.20

MLBのデッドラインが迫るなかで、大谷の去就に対する関心が高まっている。(C)Getty Images

MLBのデッドラインが迫るなかで、大谷の去就に対する関心が高まっている。(C)Getty Images

 今季のMLBのトレード市場は、現地時間8月2日にデッドラインを迎える。

 プレーオフ進出を狙うチームはさらなる強化を、逆に再建モードに舵を切るチームは主力を放出してのトッププロスペクトの拡充など……。市場の閉鎖が迫る残り約2週間は各球団のさまざまな思惑が交差する。

 現地メディアではトレードの可能性が囁かれるスター選手たちの名前が飛び交っている。そのなかで小さくない注目度を誇っているのが、二刀流戦士の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 現在28歳の大谷は今季もMVPの筆頭候補に挙げられるほど、安定感のあるパフォーマンスを披露。とりわけ投球では圧巻の一語で、直近7試合で6勝(1敗)、防御率1.27、奪三振率12.66と図抜けたスタッツを記録。同僚のマイク・トラウトが「サイ・ヤング賞だって取るチャンスがある」と断言するほどのピッチングを見せつけている。

 一方でエンジェルスの成績は芳しくない。92試合で39勝53敗と大きく負け越しており、アメリカン・リーグ西地区首位のヒューストン・アストロズとは20.5ゲーム差もつけられている。
 
 もっとも、チーム編成を取り仕切るジェリー・ミナシアンGMは「私はオオタニやトラウトを中心に選手層を厚くしていきたい」と公言はしている。だが、マイナー組織のタレント性などを加味し、2023年で契約満了となる大谷をトレードに出し、より先の将来に向けた「再建」に舵を切る可能性が小さくないと考えられているわけだ。

 そうしたなかで、MLBの公式サイトも今夏の大谷の動向を注視している。現地時間7月18日に「トレード期限までに可能性があるオールスター選手は誰だ?」と銘打ったまとめ記事を公開したマーク・フェイザンド記者は、そのなかで28歳のサムライをピックアップ。次のようにまとめている。

「一見すると、オオタニのトレードは馬鹿げた話のように思える。彼はマウンドと打席の両方でのオールスター級の活躍によって、おそらくメジャーで最も価値のある選手である。ゆえにトレードをすれば、ファンの反感も買いかねない。だが、フリーエージェントまで1年ちょっとのオオタニは、市場に出るのなら間違いなく人気銘柄になる。そして、トレードによってエンジェルスが改善できるであろう部分の数を考えると、それはあながち狂った考えではない」

 なお、大谷自身はトレードの噂について「僕の気持ちというよりかは、ペリー(・ミナシアンGM)をはじめとして球団がどうするかによるので、左右できないところに対して、どうしようっていうのはとくにない」と語るにとどめている。はたして、今夏に球史に残るビッグディールは起きるのか。8月2日まで偉才の去就への話題が尽きることはなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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