急転直下、球界最高の偉才に関する動向が慌ただしくなっている。
米紙『New York Post』の名物記者ジョエル・シャーマンは現地時間7月28日、ロサンゼルス・エンジェルスが大谷翔平のトレードについて他球団のオファーを検討していると報じた。
【動画】ピンチで見せた圧巻の奪三振ショー! 大谷翔平の気迫の投球をチェック
エンジェルスはこの日まで42勝56敗、ア・リーグ西地区4位と低迷。本来ならば、トレード価値の高く、また来オフにFAとなる大谷のトレードに動くことはMLBの“論理”として自然な流れではある。
ただ、実際、7月上旬あたりからトレード報道は徐々にされていたわけだが、ペリー・ミナシアンGMはこれを否定。来季以降の戦力編成について、「オオタニとトラウトを中心に」再編すると語っていた。
しかし、オールスターが明けてからもエンジェルスの調子は一切上向く兆しがない。しかも、ここにきてMVP3回の最強選手マイク・トラウトが肋椎関節の機能障害という珍しい故障を負い、長期離脱を強いられている。ミナシアンGMがコアに据えた一人がもし計算できないとあれば、抜本的な方向転換をしても不思議はないだろう。
シャーマン氏は、大谷のトレードについて他球団の編成トップへの取材を敢行。うち2人は、オーナーながらチーム編成に多大な影響を及ぼすアート・モレノがスターを偏愛しているため、トレードの可能性は「とても薄く、限りなくゼロに近いかもしれない」とのコメントを寄せたという。しかし、別のフロントは「エンジェルスはトップ・プロスペクト4人との交換を望んでいる」とし、超メガディールであれば成立する見込みがあると語った。
実際、大谷がエンジェルス入団時にGMを務めていたビリー・エプラーがフロントにいるニューヨーク・メッツ、ダルビッシュ有が所属しているサンディエゴ・パドレスは大谷を放出するのかすでに問い合わせ済み。両チームとも上級プロスペクトが傘下におり、取引相手として応じる可能性もあるだろう。
報道が出たこの日の試合、大谷は104年ぶりの2ケタ勝利&2ケタ本塁打を目指してマウンドに上がったものの、6回2失点11奪三振の好投を見せながら6敗目を喫した。試合後、過熱するトレード報道について質問された大谷はこう回答した。
「(エンジェルスに)残りたいかというよりは、やることをやるしかないです。どこのチームにいても、何をやるかは変わらないので。今ぼくはエンジェルスの一員ですし、彼らがしてくれたことに感謝しています。チームも仲間もファンも大好きです。エンジェルスの選手として、自分ができることに集中するしかありません」
トレード期限は現地8月2日。刻一刻とデッドラインが迫るなか、果たしてエンジェルスはどういった選択を取るのだろうか。大谷を巡る一連の動きから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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【関連記事】オフのFA補強もマッドン監督解任の決断もことごとく失敗。エンジェルスの低迷を招いたミナシアンGMの“失策”<SLUGGER>
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エンジェルスはこの日まで42勝56敗、ア・リーグ西地区4位と低迷。本来ならば、トレード価値の高く、また来オフにFAとなる大谷のトレードに動くことはMLBの“論理”として自然な流れではある。
ただ、実際、7月上旬あたりからトレード報道は徐々にされていたわけだが、ペリー・ミナシアンGMはこれを否定。来季以降の戦力編成について、「オオタニとトラウトを中心に」再編すると語っていた。
しかし、オールスターが明けてからもエンジェルスの調子は一切上向く兆しがない。しかも、ここにきてMVP3回の最強選手マイク・トラウトが肋椎関節の機能障害という珍しい故障を負い、長期離脱を強いられている。ミナシアンGMがコアに据えた一人がもし計算できないとあれば、抜本的な方向転換をしても不思議はないだろう。
シャーマン氏は、大谷のトレードについて他球団の編成トップへの取材を敢行。うち2人は、オーナーながらチーム編成に多大な影響を及ぼすアート・モレノがスターを偏愛しているため、トレードの可能性は「とても薄く、限りなくゼロに近いかもしれない」とのコメントを寄せたという。しかし、別のフロントは「エンジェルスはトップ・プロスペクト4人との交換を望んでいる」とし、超メガディールであれば成立する見込みがあると語った。
実際、大谷がエンジェルス入団時にGMを務めていたビリー・エプラーがフロントにいるニューヨーク・メッツ、ダルビッシュ有が所属しているサンディエゴ・パドレスは大谷を放出するのかすでに問い合わせ済み。両チームとも上級プロスペクトが傘下におり、取引相手として応じる可能性もあるだろう。
報道が出たこの日の試合、大谷は104年ぶりの2ケタ勝利&2ケタ本塁打を目指してマウンドに上がったものの、6回2失点11奪三振の好投を見せながら6敗目を喫した。試合後、過熱するトレード報道について質問された大谷はこう回答した。
「(エンジェルスに)残りたいかというよりは、やることをやるしかないです。どこのチームにいても、何をやるかは変わらないので。今ぼくはエンジェルスの一員ですし、彼らがしてくれたことに感謝しています。チームも仲間もファンも大好きです。エンジェルスの選手として、自分ができることに集中するしかありません」
トレード期限は現地8月2日。刻一刻とデッドラインが迫るなか、果たしてエンジェルスはどういった選択を取るのだろうか。大谷を巡る一連の動きから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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