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プロ野球

「なんて怪物的シーズンなんだ」村上宗隆の“3打席連発”にMLB記者も「逆方向にこのパワーとは」と感銘!

THE DIGEST編集部

2022.08.01

圧巻の3打席連発を放った村上に海外記者も脱帽。一番、驚いたのはやはり……。写真:塚本凛平(THE DIGEST)

圧巻の3打席連発を放った村上に海外記者も脱帽。一番、驚いたのはやはり……。写真:塚本凛平(THE DIGEST)

“村上様”と呼ばれるのも、当然と言える活躍かもしれない。

 7月31日、甲子園で行なわれた阪神戦に「4番・三塁」で先発出場した村上宗隆(ヤクルト)は、プロ初となる35号、36号ソロ、37号2ランの3打席連続本塁打を放ち、チームの逆転勝利の原動力となった。

 まず一発目が飛び出したのは、0対2で迎えた7回の第3打席だ。左腕・渡邉雄大の外角高めに入ったスライダーを強振すると、打球は左翼席にスタンドイン。さらに1点ビハインドで迎えた9回1死では、岩崎優が投じた速球を完璧に捉え、逆風をものともせず今度は右翼席へと運んだ。そして延長11回、2死一塁で再び打席に入ると、石井大智のナックルカーブをレフトスタンドまで放り込み、自身初&甲子園史上8人目の3連発を記録したのだった。

 試合前の段階で本塁打&打点ランキングで独走状態を築き上げていたが、37本塁打と95打点は2位の大山悠輔(阪神)に16本・25打点と、さらにその差を広げている。打率.316もリーグ4位で、令和初となる打撃三冠王も十分に可能な状況だろう。

【動画】「ついに神様以上の存在に…」勢いに乗った村上の3連発目をチェック
 
 ヤクルトファンを中心に“村上様”という愛称がすっかり定着した22歳の大砲だが、海外記者からもその圧倒的な打棒は羨望の的だ。「なんて怪物的シーズンなんだ」と脱帽のコメントを残しているのが、MLBデータサイト『FanGraphs』や大手メディア『The Athletic』で活躍していたキム・スンミン記者だ。

 同氏は、村上の3打席目の動画とともに「ムネタカ・ムラカミは試合前の時点でwRC+211を記録していたが、この日は3本塁打を放った。22歳のこの男はなんて怪物的なシーズンを送っているのか……。圧倒的差をつけて37本塁打を放ち、そしてこの逆方向のパワーは……」

 海外でも甲子園という球場は有名であり、浜風もあってなかなか本塁打が出にくい球場である。にもかかわらず、その地で村上は、逆方向への2発を含む3本塁打の離れ業。データへの理解がある同氏だからこそ、そのパワーにより一層、目を丸くしたのだろう。

 wRC+という指標は、リーグの平均的な打者を100とした時に、どれだけ得点に貢献できたのかを示すもの。球場の有利・不利なども考慮されており、打者の総合的な打力を見る上でかなり有効な指標だ。そして村上は、試合前の211から218まで数字を上げており、これはプロ野球全体で堂々のトップ。簡単に言えば、村上の打力は平均的な打者の“倍”というわけである。

 昨年の段階から、村上を巡ってはMLB記者たちも熱視線を送っており、たびたび特集記事を組まれることもあるほど注目されている。日本最強打者に早くも君臨している天才打者は近い将来、海を渡ってその打棒を鳴り響かせるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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