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「100年に一度の才能が余興に追いやられそうだ」大谷翔平の残留に米メディア悲嘆 「オフにもトレードは無いだろう」と見解も

THE DIGEST編集部

2022.08.04

今夏のエンジェルス残留が決まった大谷。その決定に失望を露わにするメディアも少なくない。(C) Getty Images

 米メジャーリーグは、現地時間8月2日のトレード期限が過ぎ、様々な話題を巻き起こした大谷翔平もロサンゼルス・エンジェルス残留となった。一方で、エンジェルスはノア・シンダーガード、ライセル・イグレシアス、ブランドン・マーシュの主力3選手を放出、チーム構成も大きく変えながらここから後半戦の戦いに向かっていく。

 とはいえ、チームは現在も勝率5割を大きく下回っていることからも、ポストシーズン進出を絶望視する見方が強まっている。そのため、現地では大谷がエンジェルスに残留したことをネガティブに捉える意見もあるようだ。

 米スポーツ専門サイト『Sporting News』では大谷残留を受け、特集記事の中で独自の見解を示している。同メディアは「エンジェルスのファンにとっても幸せなことだ。野球界で最もユニークなスーパースターがチームのエースとして三振を重ね、ベストヒッターとしてホームランを打つ姿を、少なくとも向こう数カ月はアナハイムで見ることができるのだ」と述べながらも、「しかし、スポーツ全体としては、正直なところ、信じられないほど残念なことである」と、悲嘆している。

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 その理由として「野球界で最も輝くスターが、このスポーツ最大のスポットライトの下で活躍することなく、また1年が過ぎていく」として、エンジェルスのポストシーズン進出が困難であることを挙げ、「オオタニはポストシーズンに近づいてもいない。その素晴らしいキャリアと100年に一度の才能が余興の地位に追いやられてしまいそうだ」として失望する言葉を並べた。

 その上で「10月の重要な試合でオオタニを見ることができるのは、いつになるのだろうか?」と疑問を投げかけながら「おそらく2024年10月、彼がフリーエージェントとして他の場所と契約した後だ。エンジェルスは今回、彼をトレードしなかったし、オフシーズンにもおそらくトレードするつもりはないだろう」として、大谷の今後についても言及している。

 現地時間3日、大谷は本拠地でオークランド・アスレチックス戦に先発、「二桁本塁打・二桁勝利」の偉業に三たび挑んだものの、6回3失点で降板。チームも1-3で敗れ、大谷は今季7敗目を喫し、球宴後から3連敗。前回登板のテキサス・レンジャーズ戦に続き、自責点2で敗戦投手となっている。

 大谷の勝利への渇望は広く伝わっているものの、チーム状況は好転の兆しが見えない。さらに高いステージで「二刀流」のパフォーマンスが発揮される日は訪れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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