起こるべくして起きた決着だったかもしれない。
「(最後のチャンスを)副キャプテンの黒川(裕悟)に託したんですけども、本当にここまでいろんなことをチームのために動いてくれてた子だったので、黒川の気持ちが呼び込んだデッドボールだったのかなっていうふうには思ってます」
市立船橋高の海上雄大監督は、興南高戦をそう振り返った。かつて春夏連覇を果たした名門相手に、一時は0対5のリードを奪われながらジリジリと追い上げ、8回に同点の9回にサヨナラ勝ちしたのだから、そう語るのも無理もない。
"イチフナ"こと市立船橋からすれば幸運、興南からすれば不運な結果だが、試合を振り返ってみると、勝敗を分けたのは指揮官の準備の差にあったような気がしてならない。
16年ぶり出場の市立船橋は、序盤はばたついていた。2回表は2つの失策でピンチを招くなど、とにかく地に足がついていなかった。海上監督は「うちはよくエラーをするチーム」と平然としていたが、ともあれ序盤はミスからペースを興南に握られた。
3回に1死から死球と失策で一、二塁のピンチを作ると、興南の3番・禰覇盛太郎の打球がセカンドを襲い、これがイレギュラーに。二塁手の石崎夏希が弾いている間に1点を失い、その後さらに連打を浴びて2点を失った。
先発した背番号「10」の右腕・坂本宗斗は粘り強く投げていたが、ここでエースの森本哲星にスイッチ。しかし、勢いは止められず、この後もタイムリーなどで2点を加えられて、0対5と劣勢を強いられた。
序盤とはいえ百戦錬磨の興南相手に5点を背負うのは厳しい展開だったが、この流れを変えたのが、エース左腕の森本哲星だったのである。その後の興南打線に付け入る隙を与えなかったのだ。
高校野球とは面白いもので、たとえ片方のチームが大量得点を奪っても、その後0行進が続くと流れが変わったりする。むしろ、抑えている方が乗ってくるのだ。
「(最後のチャンスを)副キャプテンの黒川(裕悟)に託したんですけども、本当にここまでいろんなことをチームのために動いてくれてた子だったので、黒川の気持ちが呼び込んだデッドボールだったのかなっていうふうには思ってます」
市立船橋高の海上雄大監督は、興南高戦をそう振り返った。かつて春夏連覇を果たした名門相手に、一時は0対5のリードを奪われながらジリジリと追い上げ、8回に同点の9回にサヨナラ勝ちしたのだから、そう語るのも無理もない。
"イチフナ"こと市立船橋からすれば幸運、興南からすれば不運な結果だが、試合を振り返ってみると、勝敗を分けたのは指揮官の準備の差にあったような気がしてならない。
16年ぶり出場の市立船橋は、序盤はばたついていた。2回表は2つの失策でピンチを招くなど、とにかく地に足がついていなかった。海上監督は「うちはよくエラーをするチーム」と平然としていたが、ともあれ序盤はミスからペースを興南に握られた。
3回に1死から死球と失策で一、二塁のピンチを作ると、興南の3番・禰覇盛太郎の打球がセカンドを襲い、これがイレギュラーに。二塁手の石崎夏希が弾いている間に1点を失い、その後さらに連打を浴びて2点を失った。
先発した背番号「10」の右腕・坂本宗斗は粘り強く投げていたが、ここでエースの森本哲星にスイッチ。しかし、勢いは止められず、この後もタイムリーなどで2点を加えられて、0対5と劣勢を強いられた。
序盤とはいえ百戦錬磨の興南相手に5点を背負うのは厳しい展開だったが、この流れを変えたのが、エース左腕の森本哲星だったのである。その後の興南打線に付け入る隙を与えなかったのだ。
高校野球とは面白いもので、たとえ片方のチームが大量得点を奪っても、その後0行進が続くと流れが変わったりする。むしろ、抑えている方が乗ってくるのだ。
関連記事
- 【甲子園3日目のプロ注目選手たち】日本文理・田中と興南・生盛が今大会最速タイをマーク! 逆転劇に貢献した市立船橋の正捕手・片野も必見<SLUGGER>
- プロ野球の1シーンを見るかのよう。鳴門の左腕エースが2者連続三振で見せたポテンシャル<SLUGGER>
- 【甲子園「注目野手」10人】高松商・浅野と大阪桐蔭・松尾を絶対に見逃すな。“村神様”の弟・慶太のパワフルな打撃にも期待<SLUGGER>
- 【甲子園「注目投手」10人】 世代ナンバーワンの呼び声高い日本文理・田中が筆頭格。大阪桐蔭の川原&前田の二枚看板も必見<SLUGGER>
- 【甲子園出場校実力番付】東西両横綱は大阪桐蔭と智弁和歌山で決まり!今年も近畿勢に実力校が揃う<SLUGGER>