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「104年ぶりの2桁勝利&2桁HR」「イチロー超えの118号」など続々達成。大谷翔平の偉業から見る「偉才」の価値<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2022.08.10

偉業のオンパレードで金字塔に到達した大谷。これだけの記録を作り出すことこそが、彼の大きな魅力でもある。(C)Getty Images

偉業のオンパレードで金字塔に到達した大谷。これだけの記録を作り出すことこそが、彼の大きな魅力でもある。(C)Getty Images

 球界最高の天才プレーヤーにまた一つ、いや数々の称号が一日で加わった。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間8月9日、敵地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦に「2番・投手」で先発出場すると、投げては6回無失点で今季10勝目をマーク、打っては7回に今季25号となるソロ本塁打を叩き込む“リアル二刀流”で躍動した。

 前半戦で自己最多タイの9勝目を挙げ、「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業が確実視されていたものの、そこからまさかの3連敗。チームも主力をトレードで放出するなか、大谷自身のモチベーションもなかなか上がらない状況が続いていたが、前回登板でやられた相手にリベンジを果たした。

 決して本調子には見えなかった。だが、この日も全91球中36球でスライダーを多投するなど、何と変化球が全体の69.2%を占めた。相手の狙いをかわすピッチングで6回までゼロを並べると、直後の7回にはインコースの難しい球を右翼席に運ぶ見事なバッティングを披露。「二刀流」としての存在感を遺憾なく発揮した。そして、この日は“大谷しか”達成できなかった数々の記録を達成している。その偉業を振り返ってみよう。
 
●“野球の神様”以来104年ぶりの2ケタ勝利&2ケタ本塁打

 日本時代から大谷がずっと比較されてきた“野球の神様”ベーブ・ルース。彼が1918年に達成して以降、前人未到の領域だった「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」にとうとう足を踏み入れた。大谷自身は試合後、「いいピッチングをしていれば必ずチャンスはあると思っていた」と語るように、本人からすればあくまで“通過点”に過ぎないということか。

●超ハイペースでイチロー超えの118号

 8月5日のアスレティックス戦で2本塁打を放ち、メジャー通算117号に到達。大谷自身も憧れているイチローのメジャー通算本塁打数に肩を並べた。同じく天才のイチローがメジャー19年間/9934打数かかった本数に、大谷は5年/1799打数で達した。そして、この日の7回に118号を放って“イチロー超え”を果たし、本塁打数は日本人メジャーリーガー単独歴代2位に浮上した。1位の松井秀喜まで57本。何事もなければ2年後には抜き去っていそうだ。
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