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「104年ぶりの2桁勝利&2桁HR」「イチロー超えの118号」など続々達成。大谷翔平の偉業から見る「偉才」の価値<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2022.08.10

●日米通算1000奪三振
 
 3回先頭のジョナ・ブライドを伝家の宝刀スプリッターで空振り三振に仕留め、大谷は日米通算1000奪三振(日本ハムで624個、メジャーでは376個)に到達した。メジャーでの球種別内訳は、スプリッターの168個を最多として112個がスライダー、69個が4シーム、24個がカーブとなっている。

●ア・リーグ50年ぶりの6回無失点&自援護弾

 上記の3つの記録が“積み上げ”系の記録となったが、こちらは試合単独で達成したもの。ア・リーグの投手が6回を無失点に抑えながら、自らホームランを放つのは1972年8月9日のデーブ・マクナリー以来、実に50年ぶりの快挙だった。

 感覚がマヒして「意外に普通の記録じゃない?」と思う方もいるかもしれないが、ア・リーグは1973年から指名打者制を採用しており、投手が打席に立つこと自体がほとんどなかった。大谷が二刀流だからこそ掘り起こせた記録と言えるだろう。
 
 大谷の魅力は何か。日本人離れした打撃、華やかな投球、颯爽とした走塁、少年の心を忘れない笑顔……挙げればキリがないが、「記録としての野球」の価値を感じさせてくれるということもあるだろう。大谷がその活躍によって初めて球史に名を刻んだものもあれば、過去に達成していた選手を現代に蘇らせてくれる。

 我々は大谷という存在を通して、綿々と続く野球の歴史の深さを感じることができる。大谷がいなかったら、「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」という記録に目が向けられることもなかったはずだ。この日、大谷が改めて証明したのは、二刀流としての実力だけでなく、歴史の伝道者たる姿でもあった。

構成●SLUGGER編集部
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