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MLB

大谷翔平、104年ぶりの偉業達成! イチローを抜き、50年前の快挙を呼び起こし、そしてルースに並ぶ記録づくめの伝説の日に

THE DIGEST編集部

2022.08.10

鬼気迫る表情で投げ抜いた大谷。その投球は圧巻の一語だった。(C)Getty Images

鬼気迫る表情で投げ抜いた大谷。その投球は圧巻の一語だった。(C)Getty Images

 現球界で唯一無二の二刀流を貫く男が、レジェンドに並ぶ一打を放った。

 現地時間8月9日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれているオークランド・アスレティックス戦に「2番・DH兼投手」で先発出場。7回表の第3打席で25号のソロホームランを放った。

 ベーブ・ルース以来となる104年ぶりの「シーズン2桁本塁打&2桁勝利」に向け、あと1勝と迫ったなかで、大谷は自ら大記録を手繰り寄せる一発を放つ。自身が6回無失点で抑えたなかで迎えた3打席目に圧巻の一打を見せつける。

 初対戦となったアスレティックス2番手左腕サム・セルマンと対峙した背番号17は、カウント1-0から真ん中高めに甘く入った78.2マイル(約125.8キロ)のスライダーを一振り。打った瞬間に本人が確信めいた表情で見送った打球は、速度108.4マイル(約174.4キロ)で飛んでいき、あっという間にライトスタンドに着弾した。
 
 5試合ぶりの一発は大谷にとってメモリアルアーチとなった。というのも、メジャー通算118本塁打は、あのイチロー氏を抜いて日本人史上歴代2位の本数なのだ。

 米放送局『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏が「オオタニがイチローを抜いた!」と驚きとともにツイートした節目の一発は、メジャーの歴史をまたも掘り起こしている。指名打者制のあるアメリカン・リーグにおいて6回無失点以上の投手で本塁打を放ったのは、同制度の導入前の1972年8月9日にボルティモア・オリオールズのデーブ・マクナリー以来の快挙だったのだ。

 この日は、投げては日米通算1000奪三振も達成。あらゆる記録を塗り替えながら、チームを大いに助けた大谷は6回をもって降板。DHとしても8回の打席に交代を命じられてベンチを退き、お役御免。その後も、エンジェルスは最大5点のリードをしっかりと守り抜き、5対1で勝利した。

 これでメジャーキャリア初のシーズン二桁勝利を挙げた大谷は、ベーブ・ルースが1918年にやってのけて以来となる「シーズン2桁本塁打&2桁勝利」も達成。球界で異彩を放ち続ける天才は、またひとつ野球史にその名を刻んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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