高校野球

夏の甲子園は打棒爆発の仙台育英が初優勝! 東北勢として夏10回目の挑戦で初の栄冠に輝く

THE DIGEST編集部

2022.08.22

東北勢では107年の歴史で初の全国制覇を成し遂げた仙台育英。写真:JMPA代表撮影

 第104回全国高等学校野球選手権大会は8月22日、阪神甲子園球場で決勝が行なわれ、仙台育英(宮城)が8対1で下関国際(山口)を下し、初優勝を飾った。東北勢は夏の甲子園で過去9度決勝に進んでいたが、いずれも優勝は成らず、今回10回目の挑戦で初めての栄冠に輝いた。

 序盤は下関国際の古賀康誠、仙台育英の斎藤蓉両投手が好投。投手戦の様相を呈した。しかし4回裏、仙台育英は先頭打者の2番・山田脩也(2年)が巧みなバッティングでレフト線へ二塁打を放つと、3番・森蔵人(3年)の送りバントで1死三塁のチャンスを掴む。この場面で4番の斎藤陽(2年)が古賀の初球ストレートを捉え、ライト前へ運び仙台育英が1点を先制した。

 仙台育英は続く5回にも斎藤蓉のヒットと古賀の暴投で2死2塁のチャンス。ここで1番・橋本航河(2年)が中前への適時打で1点を追加すると、さらに橋本がディレードスチールで二盗に成功。2番・山田の中前タイムリーで3対0と下関国際を突き放した。

 一方、下関国際は6回表、先頭打者の1番・赤瀬健心(3年)が右中間への三塁打を放ち無死三塁の好機を掴む。2番・松本竜之介(3年)は三振に倒れたものの、続く3番・仲井慎(3年)の一ゴロの間にランナーが生還し、下関国際が2点差に追いすがる。

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 しかし仙台育英は7回裏、先頭の尾形樹人(2年)が死球で出塁すると、1番の橋本が下関国際2番手・仲井から右中間を破るタイムリー三塁打。再びリードを3点とする。さらに攻め立てる仙台育英は満塁として、5番・岩崎生弥(3年)がインコース高めのストレートを強振。高々と舞い上がった打球は、風にも乗ってレフトスタンドに飛び込んだ。岩崎の満塁ホームランで仙台育英が8対1と大きくリードを広げる。

 仙台育英は斎藤蓉が7回(100球)を被安打3、失点1の好投を見せ、8回からは2年生投手の高橋煌稀にスイッチ。高橋が下関国際の反撃を封じ込め、仙台育英が8対1で勝利を収め、春夏を通じて初優勝を飾った。東北勢としても初の栄冠に輝いた。

構成●THE DIGEST編集部
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