マイルストーンの到達を目前して殿堂入り間違いなしの大打者の凄みが増している。
現地時間8月22日に行なわれたシカゴ・カブス戦で、セントルイス・カーディナルスのアルバート・プーホルスは7回に今季第14号となる決勝の本塁打をマーク。通算数も693号として、700の大台にまたひとつにじり寄った。
見逃せばボールの悪球を衰えぬ力で弾き返した。スコアレスで迎えた7回に先頭打者として打席に入ったプーホルスは、相手先発ドリュー・スマイリーがカウント1-2から投じた真ん中高めのボール球をフルスイング。ラインドライブがかかった打球は、ぐんぐんと飛距離を伸ばしていき、レフトスタンドに突き刺さった。
熱狂的なシカゴのファンたちも呆然としてしまうほどのパワーを見せつけた42歳。その勢いは衰えるどころか、ここにきて増してきている。それを物語る直近7試合での打撃成績は圧巻の一語だ。打率.571、6本塁打、16打点、OPS1.429と図抜けたハイアベレージは、いずれも今季終了後の引退を決意している男のそれとは思えない。
無論、米メディアでも止まらない大ベテランの打棒に驚きの声が上がっている。米紙『New York Times』は「700号に迫る“おじいちゃん”が打ちまくっている」として、米球界ではバリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースだけが到達した“金字塔”に迫るプーホルスについて、こう論じた。
「プーホルスの通算700本塁打の夢は、エンジェルスでキャリアが大きく後退し、バリー・ボンズの記録を抜くという希望が完全に絶たれたときでさえ、遠いが不可能ではないと考えられてきた。だが、ここにきて、その可能性は確信に変わりつつある。彼は今間違いなく野球人生を楽しんでいる」
引退は「もう十分だ。もう本当に何も変えない」と本人が認めるように揺るがない。となれば、プーホルスは残り39試合で大記録の達成が求められる。しかし、いま老いてなお意気軒高ぶりをアピールしている42歳であれば、偉業も容易くやってのけてしまうのではないか。そういう気がしてならない。
構成●THE DIGEST編集部
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見逃せばボールの悪球を衰えぬ力で弾き返した。スコアレスで迎えた7回に先頭打者として打席に入ったプーホルスは、相手先発ドリュー・スマイリーがカウント1-2から投じた真ん中高めのボール球をフルスイング。ラインドライブがかかった打球は、ぐんぐんと飛距離を伸ばしていき、レフトスタンドに突き刺さった。
熱狂的なシカゴのファンたちも呆然としてしまうほどのパワーを見せつけた42歳。その勢いは衰えるどころか、ここにきて増してきている。それを物語る直近7試合での打撃成績は圧巻の一語だ。打率.571、6本塁打、16打点、OPS1.429と図抜けたハイアベレージは、いずれも今季終了後の引退を決意している男のそれとは思えない。
無論、米メディアでも止まらない大ベテランの打棒に驚きの声が上がっている。米紙『New York Times』は「700号に迫る“おじいちゃん”が打ちまくっている」として、米球界ではバリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースだけが到達した“金字塔”に迫るプーホルスについて、こう論じた。
「プーホルスの通算700本塁打の夢は、エンジェルスでキャリアが大きく後退し、バリー・ボンズの記録を抜くという希望が完全に絶たれたときでさえ、遠いが不可能ではないと考えられてきた。だが、ここにきて、その可能性は確信に変わりつつある。彼は今間違いなく野球人生を楽しんでいる」
引退は「もう十分だ。もう本当に何も変えない」と本人が認めるように揺るがない。となれば、プーホルスは残り39試合で大記録の達成が求められる。しかし、いま老いてなお意気軒高ぶりをアピールしている42歳であれば、偉業も容易くやってのけてしまうのではないか。そういう気がしてならない。
構成●THE DIGEST編集部
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