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ベン・バーランダーがイベントで日本のファンと語らう。「水沢リトルでの子供たちとの交流は今でも涙が出そうになる」と感慨にひたる<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.26

大谷(右)をこよなく愛するベン(左)がイベントに参加。大谷への意を存分に語った。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンジェルス)をこよなく愛する『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダーが8月23日、都内で行われた日本スポーツアナリスト協会主催のセミナー「MLBのデータ活用最前線と二刀流の真価」に出演。約1時間半にわたって日本のファンと交流した。

 ディープな野球ファンから大谷ファン、そして、ベン自身のファンまで、さまざまな人が会場に集まった中、自身がホストを務める動画番組『Flippin' Bats』のTシャツを着てにこやかに登壇したベンは、「いつも番組を見てくれてありがとう! 今日僕がここにいられるのは、皆さんのようなファンと、そしてもちろん、大谷翔平のおかげだ!」と挨拶。"大谷マニア"らしい第一声で、笑い交じりの拍手喝采を浴びた。

 イベントは、ファンからの質問にベンが答えるという形式で行われた。まず最初の質問は、「日本で最も印象に残ったことは?」。

 今回の来日は、大谷ゆかりの地を巡る『Flippin' Bats』のドキュメンタリーを撮影するため。この日までに、大谷がかつて在籍した岩手県の少年野球チーム・水沢リトルや花巻東高校を訪問したり、横浜スタジアムや東京ドームで試合を観戦するなど、さまざまなところを回ったベンの答えは、水沢リトルでの子供たちとの交流だった。
 
「正直、言葉の壁もあるので、子供たちが(僕に対して)どう反応するのかが分からなかった。でも、大谷という、お互いに共通する好きなことを通じて、だんだんと子供たちと打ち解けることができたんだ。

 彼らに求められていろいろなものにサインをしたよ。バットやグローブはもちろん、水筒やTシャツにも。このように交流できたことは、おそらく一生忘れないと思う。別れ際、最後に子供たちが一列になって、帽子を取って挨拶してくれたのも驚きだった。帰りの車をみんなで見送ってくれたことも」

「今、思い出しても涙が出そうになるよ」と言うほど、ベンは大谷を敬愛する子供たちとの交流を感慨深く振り返った。

 その後も大谷に関していろいろと質問が寄せられ、そのたびに熱っぽく答えていたベン。その中で、「大谷はこの先もMVPを取り続けると思うし、近い将来にサイ・ヤング賞を獲得してもまったく驚かない」との話が出ると、すかさず「少なくとも今季に関しては、(アストロズ所属の)お兄さんのジャスティンがサイ・ヤング賞の障害になるんじゃないの?」と追加の質問が飛んだ。

 思わぬ切り返しに思わず答えに詰まり、しばらく間をおいてから、ようやく「Yeah.(そうだね)」と答えを絞り出したベン。だが、即座にフォローしたあたりはさすが"大谷マニア"だった。

「確かに現時点での成績を考えると、おそらく今季は兄がサイ・ヤング賞になると思う。でも、一つ良いニュースがあるとすれば、兄はもう39歳だ。遅かれ早かれ現役を引退するし、大谷はジャスティンより10歳以上も若い。その後には大谷にも大きなチャンスがあるはずだよ」

 兄にも大谷にも最大限配慮した答えに、会場は笑いに包まれた。
 
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