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新人2人がMLB新記録を樹立! 2m遊撃手のクルーズが“スタントン超え”の打球速度を、マリナーズ右腕が24球連続ストライクを達成<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.25

クルーズ(左)が打球速度で、カービー(右)は制球力でMLB記録を樹立。ルーキー2人が躍動した。(C)Getty Images

クルーズ(左)が打球速度で、カービー(右)は制球力でMLB記録を樹立。ルーキー2人が躍動した。(C)Getty Images

 現地時間8月24日、たった1日で2つのMLB記録が塗り替えられることになった。しかも、ルーキーの手によって。“W主演”となったのは、オニール・クルーズ(パイレーツ)とジョージ・カービー(マリナーズ)だ。

 バットで魅せたのが、 身長201cmのMLB史上最長身ショートストップとして話題を集めているクルーズだ。ブレーブス戦に「1番・遊撃」で先発したドミニカンは3回2死一塁の場面で、カイル・ライトの91マイル(146.4キロ)の4シームを完璧に捉えると、打球は一瞬にして本拠地PNCパークの右翼フェンスに一到達。この一打は打球速度122.4マイル(196.9キロ)に達し、2015年のスタットキャスト導入後では歴代最速を更新した。

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 これまで、打球速度の“申し子”とも言うべき存在が、球界屈指のパワーヒッターとして知られるジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)で、歴代記録1~4位までを独占していた。そこに割って入ったのが、23歳のルーキーだったというのは驚きだ。

 あまりの速さに敵将のブライアン・スニッカーは「フェンスに当たって良かったよ。角度が違ったら誰かを怪我させていたかもしれないからね」と、本塁打にならなかったことも含めて安堵と驚嘆の表情を浮かべていた。ちなみに、打球が速すぎたせいもあって、クルーズの一打はシングルヒットになっている。

 MLB.comが「オニール・クルーズはスタットキャストを破壊するために生まれた」と形容したように、クルーズは実は守備でも記録を保持している。7月15日のマーリンズ戦では内野送球97.8マイルをマークし、フェルナンド・タティースJr.(パドレス)が20年に記録した97.3マイルを抜いて最速を更新。すでに2つの“MLB記録”を樹立しており、今後どれだけ活躍するのか改めて注目したい。
 
 そしてピッチングで魅せたのが、マリナーズの新人ジョージ・カービーだ。ナショナルズに先発した24歳の右腕は、試合開始初球から3回2死まで打者10人に対してストライクを24球連続で投じ、ピッチトラッキングが始まった1988年以降ではジョー・マスグローブ(当時パイレーツ)を抜いて歴代最長記録を更新した。

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 19年ドラフト1巡目(全体20位)でマリナーズに入団したカービーはイーロン大時代から制球力の評価は高く、大学3年時には88.1イニングを投げてわずか6四球、与四球率0.61をマーク。今季5月にメジャーデビューしてからも持ち前の武器を発揮し、試合前までの時点でMLB3位の与四球率1.29を記録していた(90イニング以上)。

 クルーズ所属のパイレーツは完全にプレーオフ圏外になっているものの、マリナーズは今季好調を維持。カービーのピッチングで21年ぶりの大舞台進出を手繰り寄せることができるか、こちらも注視していきたい。

構成●SLUGGER編集部

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