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ヤンキースに吹く“逆風”。故障者相次ぐ投手陣で、次は守護神チャップマンがタトゥーが原因でIL入り「思わぬ離脱」

THE DIGEST編集部

2022.08.28

シーズン中に入れたタトゥーによって感染症を患ったチャップマン。地区優勝争いが佳境を迎えていくなかで、手痛い離脱となった。(C)Getty Images

 球界屈指の剛腕守護神が予期せぬ離脱を余儀なくされた。

 現地時間8月27日、ニューヨーク・ヤンキースはクローザーのアロルディス・チャップマンを15日間の故障者リストに入れると発表した。

 近年は離脱をしばしば繰り返してきたチャップマン。それだけにさして驚くニュースではないのだが、これが小さくない話題となっている理由が故障の原因にある。というのも、34歳のキューバ人投手は、足に入れたタトゥーによって重度の感染症を患ったというのだ。

 今月19日のオークランド・アスレティックス戦から戦線を離脱していたチャップマン。その理由を明らかにしたヤンキースのアーロン・ブーン監督は「抗生物質が上手く効けば、数日のうちに戻って来られる」としつつも、「この2日間で感染症の状態はやや悪化してしまっている」と現状を説明。そのうえで、「個人的に入れたタトゥー」という離脱の原因については、次のように言及した。

「私はタトゥーを入れていない。ハッキリ言って、それは個人的な選択だ。ただ、これはそこまで大きな問題ではない。シーズン中に感染症になった彼はいま不幸な状況にある。私は、彼を正し、彼を助けるためにフォーカスしている」
 
 もっとも、チーム状況を考えれば、守護神の離脱は間違いない痛手だ。開幕からアメリカン・リーグ東地区首位を快走してきたヤンキースだったが、ここにきて低迷。いまだ2位に8.5ゲーム差をつけてはいるものの、8月は9勝15敗と負け越しており、周囲からは逆風にさらされている。

 そのなかで投手陣では、ネストル・コルテス、クレイ・ホームズ、チャド・グリーン、マイケル・キングらが相次いで離脱。まさに火の車状態にある。そのなかで新たに入れたタトゥーが原因で戦線を離れたチャップマンには、一部の現地メディアも辛辣だ。米放送局『CBS Sports』は、今季終了後に契約満了となるため、このままチームを去る可能性を指摘した。

「チャップマンは、歴史上でも最も伝説的な速球を持つ選手であり、その支配的な投球で彼はキャリア315セーブを記録してきた。しかし、その支配力は少しずつ陰りが見えており、今回の思わぬ形での離脱によって、ブロンクス(ヤンキースの本拠)での最後のシーズンとなるかもしれない」

 はたして、34歳のベテラン左腕はこのまま衰退していってしまうのか。シーズンも終盤戦に入り、ブーン監督をはじめとするヤンキース首脳陣の決断が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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