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「象徴的な存在」マリナーズ殿堂入りのイチローに米メディアが賛辞!数年後には「全米野球殿堂入りするだろう」

THE DIGEST編集部

2022.08.30

殿堂入りの式典であいさつをするイチロー氏。(C) Getty Images

 27日(現地時間)、シアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏の球団殿堂入りセレモニーがマリナーズの本拠地、T-モバイル・パークで行なわれた。イチロー氏は自身のキャリアを振り返りながら、16分間のスピーチを全て英語で行なった。式典ではマイク・トラウトや大谷翔平、アルバート・プーホルス、松坂大輔など、野球界のスターたちからのビデオメッセージも流された。

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 これまでチームメイトだったケン・グリフィー・ジュニア、エドガー・マルティネス、ジェイミー・モイヤー、ジェイ・ビューナー、ダン・ウィルソンに続き、マリナーズで10人目の殿堂入りを果たしたイチロー氏はマリナーズで13シーズン半過ごした。

 米メディアの『sportskeeda』は「イチローはマリナーズの伝説の一部となった。象徴的な存在という言葉は、あまりにも頻繁に投げかけられるので、その意味が失われつつある。しかし、イチロー・スズキのキャリアを語るとき、これほどふさわしい言葉はないだろう」と述べている。

 マリナーズ史上だけでなく、メジャーリーグ史上最も才能のある選手の一人となったイチロー氏は、27歳でマリナーズに入団し、最初の11シーズンをマリナーズで過ごした。その後、ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズでプレーした後、マリナーズに戻り、現役生活を終えた。2019年シーズンにマリナーズが日本で開幕戦を行なった2試合目終了後に引退を表明した。

 イチロー氏はメジャー19年間で、2653試合に出場し、3089安打、509盗塁、打率.311という見事な成績を残した。そして打撃力だけでなく、外野手としても活躍し、10年連続ゴールドグラブ賞を10回受賞し、10年連続オールスターに選出されている。

 これらの偉業を振り返った同メディアは「イチローにできないことは何もなかったようだ」と綴る。ここ数年はマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務め、定期的にユニフォームを着て選手と一緒に仕事をしたり、バッティング練習でボールをフィールディングしたりと、その活動は多岐にわたる。

「日本から来たやせっぽちの男がこのユニフォームを着て戦い、そして今夜皆さんの前に立って名誉を受けることができるわけですから。あなたにもできないはずはないのです」とスピーチで語ったレジェンドは、野球の魅力を後世に伝えたいと考えている。今回、マリナーズで殿堂入りしたイチローだが、同メディアはさらに「2025年に選考資格を得れば(※引退から5年が経過すれば候補者の権利を得る)間違いなく全米野球殿堂入りするだろう」と今後の展開を見通している。

 イチロー氏に影響を受けた日本の野球選手も多いことだろう。メジャーへチャレンジし、メジャーで活躍する選手が日本から多く輩出されるのが楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
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