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「俺の2シームはエグいでしょ!」大谷翔平がベンチで漏らした“自信”。エ軍監督代行は「喧嘩を売るわけじゃない」と見解

THE DIGEST編集部

2022.09.05

アストロズ打線を力でねじ伏せた大谷。そのなかで際立ったのは投げ始めたばかりの“新球”だった。(C)Getty Images

アストロズ打線を力でねじ伏せた大谷。そのなかで際立ったのは投げ始めたばかりの“新球”だった。(C)Getty Images

 敵はもちろん、味方、そして本人までもが驚きを隠せない“魔球”だった。

 現地時間9月3日に行なわれたヒューストン・アストロズ戦で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、「3番・DH兼投手」として先発登板。同地区(ア・リーグ西地区)で首位に立つ強敵を相手に、8回を無四球、被安打6、1失点と好投。勝ち星には恵まれなかったが、天賦の才を堂々と見せつけた。

 この日は今季自己最多となる111球を投じた大谷。そのなかでマスクを被った女房役のマックス・スタッシが「ビデオゲームみたいだった」と絶賛したのが、2シームだった。

 今年8月上旬からようやく実戦で試し始めたばかりの“新たな魔球”だ。しかし、本人が「しく投げるために必要かな」と語ったボールは、アストロズ打線に効果的に働いた。とりわけ圧巻だったのは、3回にチャズ・マコーミックと対峙した場面で投じた時だった。

 カウント1-2から大谷は100マイル(約160.9キロ)の2シームをインローへ投げ込む。21インチ(約53.34センチ)も横滑りしながら急激に食い込んだ剛速球は見事にキャッチャーミットへ。これには右打席に立ったマコーミックも思わず棒立ちするしかなく、あっけない見逃し三振となった。
 
 試合後、フィル・ネビン監督代行は「ショウヘイからは2回が過ぎたあたりに『今日の俺の2シームはエグいでしょ』と興奮気味に言われたよ」と、大谷とのダグアウトでのやり取りを告白。そのうえで強力打線をねじ伏せた“魔球”を次のように評した。

「完璧にコントロールが出来ていて、それが違いになった。98~99マイルぐらいの球が、ホームプレートの端から端に17~18インチ(約43~46センチ)以上も動くのだから、特に右打者は打つのが難しいに決まっている」

 自信に溢れた大谷の発言について「『うぬぼれている』と言う人もいるだろうが、なんと言ったっていい」と分析するネビン監督代行は、こうも論じている。

「彼が波に乗っているときは、そういうことをたまに言う。まるでバスケットの(マイケル・)ジョーダンや(マジック・)ジョンソンのように言葉にするんだよ。でも、それは相手に喧嘩を売るわけじゃない。ただ、自分を分かっていて、そういう発言をするのさ」

 投打で違いを生み出し、異次元の領域に達しつつある大谷。そのパフォーマンスに本人が「エグイ」と自信を深めるのも当然の成り行きか。

構成●THE DIGEST編集部

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