ピッチングのクオリティはさらに高まり続けている。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、現地時間3日、本拠地で行われたヒューストン・アストロズ戦に先発し、8回を投げ抜き1失点の好ピッチングを展開した。チームは延長12回の末に2対1で勝利し、大谷に白星は付かなかったものの、接戦を制することとなったこのゲームの立役者となった。
今季最多の111球を投じ、強力アストロズ打線をわずか1失点に封じ込めたこの日の大谷の投球は、試合を終えた現在も大きな話題を呼んでいる。大谷が繰り出す多彩な球種の中で、新たな武器として登板ごとに威力を増してきている変化球、シンカーにフォーカスしているのはエンジェルスの地元、ロサンゼルスのニュースサイト『L.A. Daily News』だ。
同メディアは「オオタニはそれまで、ブルペンで試し続けたシンカーを、8月15日のシアトル・マリナーズ戦で6球、投げてみせた」と、今季初めてシンカーを投げた試合を振り返っており、さらに「その後は27日のトロント・ブルージェイズ戦でも披露したが、初回にシンカーを5球投げると、以降は1回しか投げていない。それまでは未完成だったのだ」と、これまでの新球種の出来を評している。
その上で「しかし、土曜日の夜、オオタニは彼のシーズンハイ111球のうち20回シンカーを投げた。結果は8回1失点という投球内容に終わっている」として、シンカーを本格的にピッチングに織り交ぜることとなったアストロズ戦での成績を綴った。
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他にも、アストロズ戦の3回にチャス・マコーミックに対し、160㎞を計測したシンカーで見逃し三振に斬って取った投球について、女房役は以下のように振り返っている。
「あのピッチングはまさにエリート中のエリートだった」
観ているもののみならず、チームメイトさえも驚愕する、大谷のピッチング。すでに次戦の登板予定、11日のアストロズ戦の先発マウンドに登ることも発表されている。進化を続ける背番号17のポテンシャルは、ここからさらに発揮されてゆくだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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