日本の若きホームランアーティストの名はアメリカにもしっかりと轟いている。

　東京ヤクルトスワローズの主砲、村上宗隆が９月４日の中日ドラゴンズ戦で史上９人目（11度目）となる51号ホームランを記録。同２日には史上最年少（22歳７か月）での50号に到達しており、これで自身と同じ55番を背負った元読売ジャイアンツの松井秀喜氏が2002年にマークした50号を追い抜き、歴代８位タイにランクされた。

【動画】打たれた高橋宏斗も思わず驚愕の表情… 村上宗隆が松井超えとなる特大の51号２ラン！ 　この村上の歴史的な活躍ぶりを海外メディアも見逃さない。米国の野球データ分析会社「Codify Baseball」の公式ツイッターは、村上の51号ホームランのバットスイング映像を添付し、「ムネタカ ムラカミの51号ホームラン！　彼は1985年以来、日本で初めて51本のホームランを打った。しかもまだ22歳だ！」と驚きの顔文字とともに綴った。ちなみに1985年には元阪神タイガースのランディ・バースが54本を放っている。

　また、その前日には米ポッドキャスト・メディアの番組「Talkin’Baseball」も公式ツイッターで、「22歳の三塁手ムネタカ ムラカミが2002年のヒデキ マツイ以来、プロシーズンで50本塁打を放った日本人選手となった」とやはり動画付きで投稿し、現地ファンから100件以上のコメントと6000を超える「いいね」がつく大きな反響を生んでいる。

　国内でも、「村上を早々にメジャーに」というファンの声も多数聞かれる昨今だが、25歳以下の海外選手の移籍では契約金や年俸が制限される現行ルールの下では、３年後の2025年が有力視されている。それだけに、メジャー球団も日本にスカウトを派遣し、村上の動向をつぶさに追っているようだ。

　果たして、燕の大砲が海を越え、本場の猛者たちと渡り合う日はいつのことになるのか。今後も日本を代表する22歳のスラッガーから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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