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プロ野球

「ジャッジだけじゃない!」“王超え”も果たして50号到達の村上宗隆に海外メディアも熱視線! 「ヒデキを越えるかも」の声も

THE DIGEST編集部

2022.09.03

怒涛の勢いで本塁打を量産し、50号の大台に乗せた村上。その圧倒的な打撃には海外メディアも熱視線を送っている。写真:徳原隆元

怒涛の勢いで本塁打を量産し、50号の大台に乗せた村上。その圧倒的な打撃には海外メディアも熱視線を送っている。写真:徳原隆元

 躍動を続ける22歳の若武者が大記録を打ち立てた。

 9月2日に明治神宮球場で行なわれた中日ドラゴンズ戦で、ヤクルトの村上宗隆は3回の第2打席で先制3ランを放ち、プロ野球史上最年少での50号を記録。50号到達は史上10人目、日本人では松井秀喜以来6人目となる20年ぶりの快挙となった。

 打った瞬間に球場が沸き立つ圧巻の一打だった。本人は「いつもほどじゃないけど」と謙遜したが、3回1死一、三塁と絶好機で相手エース左腕の大野雄大と対峙した村上はカウント2-1とした4球目のカットボールをジャストミート。打球は大きな弧を描き、右翼スタンド中段に着弾した。
 
 打たれた瞬間に大野も「やられた」というような苦々しい表情を浮かべた。球界を大ヒョする相手エースのこの顔つきが全てを物語る一打は、王貞治氏(元巨人)が記録した24歳3か月を抜き、史上最年少となる22歳7か月でのシーズン50号という歴史的なものとなった。

 NPB史で見ても日本人では6人しかいない50発打者となった村上。その堂々たるパフォーマンスには、海外からも熱視線が向けられている。中南米を中心にありとあらゆる野球情報を発信しているメキシコの専門サイト『Al Bat』は、MLBで51号をマークしているアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)を引き合いに出しつつ、「今年、年間50号に到達したのはジャッジだけじゃない。しかも、もう一人のスラッガーはまだ22歳だ」と絶賛。さらに「ムラカミはヤンキースで活躍したヒデキ・マツイを越える存在になるかもしれない」と強調した。

 現在、打撃主要3部門(打率、本塁打、打点)で首位に立ち、2004年の松中信彦氏(元ソフトバンク)以来となる三冠王も射程圏内にある村上。単なるパワーだけでなく、打率も残せるスキルも持ち合わせる22歳の怪物スラッガーは、日本人史上初の60号も軽々とやってのけてしまいそうな雰囲気が漂っている。

構成●THE DIGEST編集部

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