メジャーリーグ機構(MLB)が、現地時間9月9日に来季からの新ルールとして正式にピッチ・クロック導入を発表した。
このルールは、投球間に時間制限が設けられ、投手は走者なしの状況で15秒以内、走者がいる場面は20秒以内に投球を行なわなければならず、時間を超えれば1ボールとして扱われる。さらに、けん制回数についても、3度目に走者をアウトにしなかった場合はボークとなる。また、打者は残り8秒となった時点で投手との勝負に集中しなければならず、違反すると1ストライクが加算される。
【動画】偉業達成! ダルビッシュ、日米通算3000奪三振の瞬間をチェック! これまでも、さまざまな取り組みにより実現を目指してきた試合時間短縮を目的として、すでに今季よりマイナーの試合で試験的に行なわれてきたこのピッチ・クロック。野球というスポーツの基本のプレーである投球、打撃の両局面に大きな影響を及ぼすことは言うまでもない。
もちろん発表直後より、現地メディアでも選手たちの反応を伝えており、ダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレスの地元紙『The San Diego Union-Tribune』では、ピッチ・クロック、さらに同じく導入されることとなった内野守備シフトを制限するルールに対しても、選手会から見送りを求める反対の声が上がったと報じている。
しかし、選手個人の声として、ダルビッシュ有による「次の投球を決める時間は15秒しかなく、これまで以上に早く投げなければならない。でも、それは僕にとってチャレンジでもある。より疲れるということかもしれないが、チャレンジを楽しみにしている」というコメントも掲載、新ルールをポジティブに捉える様子を綴っている。
また同メディアも「先月36歳を迎えた彼は今季、怪我に悩まされた2021年を引きずることなく、2015年をトミー・ジョン手術で失って以降、最も素晴らしいシーズンを送っている」と背番号11の活躍を称えており、続けて「好調の理由のひとつは優れた調整能力であり、それによりパドレスのベテラン右腕は、MLBが来年、投球のペースを上げることへの要求について困難だと捉えていない」と見込みを示した。
今回、ピッチ・クロック、内野守備シフト制限の他、走塁時の選手の衝突を防ぐためのベースサイズの拡大も発表されている。プレーへのさまざまな影響が考えられる新ルールだが、記事で紹介されているダルビッシュの前向きに挑もうとする姿勢こそ、メジャーリーガーたる所以と言えるだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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このルールは、投球間に時間制限が設けられ、投手は走者なしの状況で15秒以内、走者がいる場面は20秒以内に投球を行なわなければならず、時間を超えれば1ボールとして扱われる。さらに、けん制回数についても、3度目に走者をアウトにしなかった場合はボークとなる。また、打者は残り8秒となった時点で投手との勝負に集中しなければならず、違反すると1ストライクが加算される。
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もちろん発表直後より、現地メディアでも選手たちの反応を伝えており、ダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレスの地元紙『The San Diego Union-Tribune』では、ピッチ・クロック、さらに同じく導入されることとなった内野守備シフトを制限するルールに対しても、選手会から見送りを求める反対の声が上がったと報じている。
しかし、選手個人の声として、ダルビッシュ有による「次の投球を決める時間は15秒しかなく、これまで以上に早く投げなければならない。でも、それは僕にとってチャレンジでもある。より疲れるということかもしれないが、チャレンジを楽しみにしている」というコメントも掲載、新ルールをポジティブに捉える様子を綴っている。
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今回、ピッチ・クロック、内野守備シフト制限の他、走塁時の選手の衝突を防ぐためのベースサイズの拡大も発表されている。プレーへのさまざまな影響が考えられる新ルールだが、記事で紹介されているダルビッシュの前向きに挑もうとする姿勢こそ、メジャーリーガーたる所以と言えるだろう。
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