専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

通算3000奪三振を達成のダルビッシュ有。金字塔を打ち立てた“18年の軌跡”に米サイトも賛辞「才能を物語っている」

THE DIGEST編集部

2022.09.03

強力なドジャース打線を相手に堂々たるピッチングを披露したダルビッシュ。その好投によって球史に残る金字塔は打ち立てられた。(C)Getty Images

強力なドジャース打線を相手に堂々たるピッチングを披露したダルビッシュ。その好投によって球史に残る金字塔は打ち立てられた。(C)Getty Images

 日本球界を代表するエースが、キャリアを通しての大偉業を成し遂げた。

 現地時間9月2日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は敵地でのロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板。日米通算3000奪三振を達成した。

 この登板の前まで、日米通算3000奪三振にあと「6」と迫っていたダルビッシュ。初回に3番のウィル・スミスから最初の三振をマークすると、そこから毎回の奪三振を続けると5回裏にその瞬間を迎える。

 2人目に迎えた強打者コディ・ベリンジャーに対し、ファウルが3球続いた後の4球目、膝元に沈むスライダーをハーフスイング。これがストライクの判定となって6つ目の三振を奪った。これによって、日米両球界を経験した日本人では、野茂英雄以来2人目となる大記録をやってのけた。

 なお、7回を投げ終えて降板するまで111球を投じ、2安打、無失点と好投したダルビッシュは三振も毎回9個を記録してチームの7対1での快勝に貢献。今季12勝目を手にした。
 
 プロ入り18年、日米を跨いで打ち立てた金字塔だ。すでにメジャーでのキャリアも11シーズン目を迎えており、今季は白星も2014年以来となる2桁に乗せた。

 ポストシーズン進出を目指すチームを牽引している背番号11の眩い軌跡には、現地メディアも賛辞を惜しまない。米サイト『THE COLD WIRE』は特集記事内で、ダルビッシュの高いクオリティーを称えた。

 36歳のベテラン右腕について同メディアは、「ダルビッシュは日本でも優れたプロであり、アメリカでも活躍を続けてきた。2012 年にテキサス・レンジャーズと契約して以来、この才能ある右腕は10シーズンで安定した防御率を記録してきている」と指摘。さらに「彼は、高いレベルのピッチングでラインナップを支配するだけでなく、多くの三振を奪うことができる本当に堅実なスターターだ」と投球スタイルを評した。

 そのうえで「世界最高の2つのリーグで繰り広げてきた彼のパフォーマンスにおいて、その数字が3000に到達するのは、彼の才能のレベルを物語っている」と強調。そして、「今年、彼はパドレスがポストシーズン進出に向かう原動力となっている」とした。

 ここまでチームの勝ち頭として、最も頼れる存在であるダルビッシュ。シーズン終盤、重要な場面でさらに冴えわたる投球を見せてくれるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「偉大な功績だ!」ダルビッシュ有の日米通算3000奪三振にチームメイトは最敬礼!「本当に賢い投手」

【関連記事】大谷翔平vsジャッジのMVP争いは「最も魅力的なストーリー」。1世紀ぶりの活躍に米メディアは「当たり前とは思わないで」と警鐘

【関連記事】「なんてこったぁ!」大谷翔平の“心温まる対応”に敵地ファンが感動!子どもが喜ぶ姿に海外記者もほっこり
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号