プロ野球

海外FA権取得の千賀滉大に米メディアも熱視線! MLB挑戦の可能性を分析「通用するかの予測は困難」

THE DIGEST編集部

2022.09.17

7年連続二けた勝利をマークした千賀。ソフトバンクのエースの動向は米球界も注目している。写真:THE DIGEST編集部

 29歳のサムライは、今年のストーブリーグの主役の一人となるのか。

 福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大の去就に関心が高まっている。今月11日のオリックス・バファローズ戦で今季10勝目を挙げ、7年連続の2桁勝利を記録した右腕は、16日に海外FA権を取得。すでに米国内でも今オフのメジャー移籍を論じる情報が伝えられている。

 あらゆる情報が飛び交うなかで、米メディア『Bleacher Nation』も千賀の米球界入りの可能性を報道。シカゴを拠点とする同メディアは現地時間9月15日に、「日本のエース、コウダイ・センガはカブスに追いかけられるだろう」と銘打った記事を配信。低迷する地元球団の戦力補強として千賀獲得を推奨したほか、投球スキルやMLBへの適応能力についてのコメントも並んでいる。

 記事で「来季、カブスに変化を起こすためにはコウダイ・センガのような投手が必要だ」とした同メディアは、「センガは 90マイル(約145キロ)半ばの速球を持つ 29 歳の日本のエースであり、今シーズンオフにはフリーエージェントとして獲得が可能だ。昨年のセイヤ・スズキと同様、ポスティングを支払う必要はない」と見解を記している。 

【動画】千賀滉大エースの粘投!7年連続二けた勝利を挙げた今季10勝目
 また、千賀のMLB移籍が実現した場合での成績については「残念ながら、特定のプレーヤーのスキルが日本から MLB に移り、どこまで通用するかの予測は困難だ。大成功を収める選手もいれば、決してうまくいかない選手も多い」と分析。そのうえで「センガがフリーエージェントを選択した場合、彼は今冬最も人気のあるプレーヤーの一人になるだろう」と予想した。

 ただ、同メディアは「今年前半に101.9マイル(約164キロ)を記録した速球と、取り憑かれたように動くスプリットフィンガーの速球など、彼のボールは文句のつけようがないものであり、最も得意とするフォークは多くの注目を集める」として千賀の持ち球を高評。加えて「6フィート1インチ、200ポンド(186センチ)の体格は必ずしも大柄ではないが、ここまで124回、89安打、40四球、137奪三振、7被本塁打、防御率2.03という今季の数字は、MLBの舞台に立つ資格はある」と強調した。

 昨年オフにはMLB挑戦を見据えた契約を球団とも結んでいただけに、今オフの動向が大いに注目されていた千賀滉大。国際舞台で活躍してきた経験を持つ、日本球界が誇る大物右腕の米球界入りは実現するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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