日本最強エースに新たな勲章が加わった。
　
　MLB機構は現地時間９月19日、12～18日の週間MVPを発表。ア・リーグではヨーダン・アルバレス（アストロズ）が、ナ・リーグではダルビッシュ有が受賞を果たした。ダルビッシュは2012年４月の月間最優秀新人、20年８月の月間最優秀投手に選ばれたことはあるものの、週間MVPの受賞は初。メジャー10年目で栄えある栄誉を手にしている。

　ダルビッシュは13日の敵地マリナーズ戦で８回２安打無失点で今季14勝目を挙げると、18日の敵地・ダイヤモンドバックス戦でも６回１安打無失点の好投を見せてこの週に２勝をマーク。２試合で計14イニングを３安打無失点に封じるピッチングだった。

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　ダルビッシュの週間MVPの受賞が知らされると、現地メディアでも称賛の声が相次いだ。
  　パドレスのフォールド・レポーターを務めるアニー・ヘイルバーンは「今年のダルビッシュは本当に注目に値するわ。特に後半戦は素晴らしい。キャリアを重ねてどんどん良くなっているようにすら思う」と大絶賛。36歳の今季はナ・リーグ最多23ＱＳ（６回を投げて自責点３以下）を記録するなど、図抜けた安定感を披露していることに賛辞を送っている。

　他にも地元放送局『97.3 The Fan』も「ユウ・ダルビッシュはただただファンタスティックだ！ おめでとう」とコメントし、大手スポーツメディア『The Athletic』のパドレス番記者、デニス・リンは「ユウ・ダルビッシュが14回無失点の投球で週間MVPを受賞した。ちょっと驚きなんだが、これが彼の初めての週間MVPのようだ」と、“意外”な初受賞に目を丸くしている。

　パドレスは目下、ワイルドカード争いを演じている中、エースのダルビッシュがしっかり試合を作っていることでどうにか踏みとどまっている状況だ。ただ相手を抑えている以上の意味が、このアウォードには込められているのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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