アメリカで開催されていたU-18ワールドカップも終わり、現在の高校3年生世代の試合は、公開競技として行なわれる国民体育大会を残すのみ。ドラフト会議が約1か月後に迫り、高校球界逸材たちの進路に対する関心も高まっている。
今年の甲子園を経験した「スター」と言える選手で、プロ入りが有力視されているのは、浅野翔吾(高松商)、山田陽翔(近江)、松尾汐恩(大阪桐蔭)だろう。
では、すでに多くのプロ球団がリストアップしているとされる彼らにマッチしそうな球団はどこか。現在のチーム事情などから探ってみたいと思う。今回は、名門・近江のエースとして小さくない話題を提供した山田の可能性を紐解いていく。
―――◆―――◆―――
春は準優勝、夏もベスト4と大車輪の活躍を見せた山田だが、この1年間は決して順調だったわけではない。昨秋は肘を痛めて登板ができず、この時点では野手として評価する声が多かったのも事実だった。
もっとも、プロ入りは春夏の活躍から投手としてというのが既定路線となりそうだ。とくに高い評価を受けているのは変化球。カットボール、ツーシーム、スプリットなど打者の手元で鋭く変化するボールは高校生のレベルではない。投手としてのスケールには、少し物足りなさがあるのは否めないが、勝負所でギアを上げられるというところも魅力。リリーフとして獲得を狙う球団は少なくないはずだ。
そんななかで、山田にマッチしそうな球団として挙げたいのが、中日だ。
リリーフ陣は強力だが、ライデル・マルティネス、ヤリエル・ロドリゲスと外国人選手への依存度が高く、祖父江大輔、谷元圭介の2人も完全にベテランと呼べる年齢となっている。若手では清水達也と藤嶋健人が活躍しているが、将来を見据えれば、彼らに続く若手リリーフを1人は獲得しておきたいところなのだ。
そして何よりもフォームや投手としてのタイプが重なる藤嶋が戦力として早くから一軍の戦力となっているというのは大きいのではないだろうか。藤嶋も高校時代は下級生の頃から主戦として甲子園でも活躍しており、また打者として評価する声があったという点も共通している。同じタイプの投手をリリーフに並べるのはどうかと意見もありそうだが、6歳という年齢差を考えると大きな障害にはならないはずだ。
今年の甲子園を経験した「スター」と言える選手で、プロ入りが有力視されているのは、浅野翔吾(高松商)、山田陽翔(近江)、松尾汐恩(大阪桐蔭)だろう。
では、すでに多くのプロ球団がリストアップしているとされる彼らにマッチしそうな球団はどこか。現在のチーム事情などから探ってみたいと思う。今回は、名門・近江のエースとして小さくない話題を提供した山田の可能性を紐解いていく。
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春は準優勝、夏もベスト4と大車輪の活躍を見せた山田だが、この1年間は決して順調だったわけではない。昨秋は肘を痛めて登板ができず、この時点では野手として評価する声が多かったのも事実だった。
もっとも、プロ入りは春夏の活躍から投手としてというのが既定路線となりそうだ。とくに高い評価を受けているのは変化球。カットボール、ツーシーム、スプリットなど打者の手元で鋭く変化するボールは高校生のレベルではない。投手としてのスケールには、少し物足りなさがあるのは否めないが、勝負所でギアを上げられるというところも魅力。リリーフとして獲得を狙う球団は少なくないはずだ。
そんななかで、山田にマッチしそうな球団として挙げたいのが、中日だ。
リリーフ陣は強力だが、ライデル・マルティネス、ヤリエル・ロドリゲスと外国人選手への依存度が高く、祖父江大輔、谷元圭介の2人も完全にベテランと呼べる年齢となっている。若手では清水達也と藤嶋健人が活躍しているが、将来を見据えれば、彼らに続く若手リリーフを1人は獲得しておきたいところなのだ。
そして何よりもフォームや投手としてのタイプが重なる藤嶋が戦力として早くから一軍の戦力となっているというのは大きいのではないだろうか。藤嶋も高校時代は下級生の頃から主戦として甲子園でも活躍しており、また打者として評価する声があったという点も共通している。同じタイプの投手をリリーフに並べるのはどうかと意見もありそうだが、6歳という年齢差を考えると大きな障害にはならないはずだ。
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