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MLB

“オールスター級の投手+打者”の大谷翔平にMVPの可能性は!? 米紙がジャッジ派に訴え「理解の範疇を超えている」

THE DIGEST編集部

2022.10.07

アメリカン・リーグMVPに輝くのは62HRのジャッジ(左)か?二刀流の大谷(右)か? 両雄を巡る議論が白熱している。(C)Getty Images

アメリカン・リーグMVPに輝くのは62HRのジャッジ(左)か?二刀流の大谷(右)か? 両雄を巡る議論が白熱している。(C)Getty Images

 MLBは全球団のレギュラーシーズン全162試合が終了した。振り返れば、数々の好プレーや名場面があるが、ここ日本でも連日のように話題となったのは、やはり大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)ではないだろうか。

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 ヤンキースの主砲は、前半戦から驚異的なペースで本塁打を量産して注目を集めた。終盤戦こそやや失速したものの、現地時間10月4日には62号を放ち、ロジャー・マリスが保持したアメリカン・リーグ最多本塁打記録を61年ぶりに塗り替えた。

 対して、日本が輩出した稀代のスーパースターは、今季も投打でシーズンを完走。投げては15勝、防御率2.33、219奪三振を記録。さらにバットを持てば、34本塁打、95打点、OPS.875と超人的な成績を残した。

 後半戦から徐々に両雄のMVP争いに関する議論が白熱。ただ、ここにきて、それは歴史的な62本塁打を放ったジャッジに大きく意見が傾きつつある。こうした傾向に異論を唱えたのは、エンジェルスの地元紙『LA Times』だ。

 彼らは「オオタニの二刀流に対する世間の熱狂は、時が経つとともに冷めている」と指摘したうえで、「おそらく理解の範疇を超えているからだろう。または彼のめざましい成功は、行なっていることの難しさがカモフラージュされているのかもしれない」と分析した。

 そして「彼はオールスター級の活躍をするフルタイムの打者であり、オールスター級のフルタイムの投手でもある」と評したうえで、シカゴ・カブスの右腕マーカス・ストローマンの意見を引用した。

 ストローマンは自身のTwitterでこう主張している。

「ジャッジは史上最も歴史的なシーズンを送っている。だけどオオタニにMVPを与えないのはどうなの?彼がやっていることは、かつてないことであり、この先も二度と起こらないかもしれない! 両選手ともMVPに値する選手だ! だから(ジャッジでも)間違った選択ではないけどね」
 
 同紙はこれを受け、「ストローマンのいう通りだ。実際どちらもMVPに相応しい」とコメント。そして「ジャッジが今年行なったことは過去に行なわれている。だけどオオタニがやったことはベーブ・ルースさえも成し得なかったこと」と訴え、以下のように続けた。

「ジャッジがMVPに相応しくないということではない。彼は十分に値する。だけどニューヨークのタブロイド紙が描くような一方的な競争にはならないはず。オオタニ派の主張がより受け入れられれば」

 果たして、MVPレースはどちらに軍配は上がるのか。何はともあれ、歴史的なシーズンを送った両スターの健闘を称えたい。

構成●THE DIGEST編集部

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