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MLB

「スポーツの奇跡を起こした」記録ずくめの“二刀流”大谷翔平を米専門メディア称賛!62発のジャッジは「ありきたりな存在」

THE DIGEST編集部

2022.10.07

アメリカン・リーグで歴史的なシーズンを送った大谷(左)とジャッジ(右)。(C)Getty Images

アメリカン・リーグで歴史的なシーズンを送った大谷(左)とジャッジ(右)。(C)Getty Images

 ロックアウトの影響で1週間遅れて開幕したメジャーリーグは、レギュラーシーズン全162試合が終了した。

 今シーズンはさまざまなトップスターの活躍が目立った。

 42歳で24本塁打を放ち、通算703号、そして、ベーブ・ルースの通算2213打点を超える2218打点で歴代2位の記録を塗り替えたアルバート・プホルス(セントルイス・カーディナルス)を筆頭に、今まさにアメリカン・リーグMVP論争の渦中にいるアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も興味深い快進撃を見せた。
【動画】2HR&8打点の翌日に自己最多13K!超人的な大谷翔平を振り返る

 とりわけ大谷とジャッジの活躍はシーズン終了後も話題は尽きない。米スポーツ専門サイト『The Ringer』のベン・リンドバーグ記者は、両雄のパフォーマンスに対し、「彼らのシーズンはあまりにも特異で、あまりにも歴史的だ」と絶賛。そして、こう続けた。

「2022年の2人の偉人は、他の誰も近づけなかったスポーツの奇跡を起こした。もし片方がいなければ、もう一方が受賞していただろう。レガシーの観点からすると今シーズンのMVPの結果は、例年よりも意味をなさない。このレースでは、勝者も次点者もその偉業は忘れ去られることはない」

 ジャッジはロジャー・マリスが保持したアメリカン・リーグ最多本塁打記録を61年ぶりに塗り替える62発を生み出すと、打点も131とリーグトップに君臨。本塁打と打点の2冠に輝いた。そしてチームに大きく貢献し、地区優勝に導いた。
 
 一方で大谷もベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」を達成。さらに「30本塁打&2桁勝利」「200奪三振&30本塁打」「投打ダブル規定到達」というMLB史上初の金字塔を次々に打ち立てた。投手としては15勝、防御率2.33、219奪三振を記録。打者としては34本塁打、95打点、OPS.875と文字通り“二刀流”としての役目を全うした。

 ゆえに甲乙はつけがたい。だが、同記者は「28歳のオオタニは、二度と踏まれることがないかもしれない二刀流の道を切り開いている。その意味で、ジャッジの価値は決して低くはないが、ありきたりな存在にも思える」と大谷のパフォーマンス価値を称えた。

 現地時間10月7日のポストシーズン開幕を前に30人の有権者がMVPの投票を行なう。どちらに軍配が上がるにせよ、メジャーリーグをここまで興奮の渦に巻き込んだ両雄に拍手を送りたい

構成●THE DIGEST編集部

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