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「反論の余地はない」ジャッジとのMVP争いで発見! 米記者が訴えた大谷翔平の“意外な価値”「全く別次元にいる」

THE DIGEST編集部

2022.10.10

シーズンを通して打ちまくったジャッジ(右)。一方で1年を通じて二刀流を貫いた大谷(左)。両者を比較し、優劣をつけるのは容易ではない。(C)Getty Iamges

シーズンを通して打ちまくったジャッジ(右)。一方で1年を通じて二刀流を貫いた大谷(左)。両者を比較し、優劣をつけるのは容易ではない。(C)Getty Iamges

 尽きることのない話題の豊富さが、偉才たる所以なのかもしれない。今季も二刀流で球界にフィーバーを巻き起こした大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。

 満票でのMVPを獲得して「二刀流元年」とも言われた昨シーズンに続き、大谷は2年連続で1年を通して投打の活躍を見せた。打っては34本塁打、95打点、OPS.875を記録し、投げても15勝、防御率2.33、奪三振率11.87のハイアベレージをマーク。チームは8年連続でポストシーズン進出を逃したのだが、存在感は色褪せなかった。

 巷ではアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とのMVP論争が白熱する。ア・リーグの年間本塁打記録(61本)を更新する62ホーマーを放った“怪物スラッガー”は長打率.686、OPS1.111という図抜けた打棒を見せつけ、大谷に引けを取らない活躍を披露。近年のMVPを決めるうえで重要視されているWARでも、10.6(bWAR)で28歳のサムライのそれを(9.6)を凌駕している。

 ゆえに歴史的なペースで打ちまくり、記録にも記憶にも残る選手となったヤンキースの主砲が受賞すると見る向きは強い。しかし、本来MVPとは「最も価値のある選手」と決めるもの。だからこそ、現球界で唯一無二の二刀流をやり遂げ、史上初の記録も生み出した大谷が評価されるべきだという声もある。
 
 それを訴えたのは、米放送局『NBC Sports』のパトリック・ドハーティー記者は自身のツイッターで「毎年あげるというものではないだろうし、今年はジャッジが受賞してもいいとは思っている」としつつ、こう投稿した。

「ショウヘイ・オオタニが野球における『価値』という点において、全く別の次元にいることに反論の余地はない。打撃と投球の両面でのエリートさはひとまず置いても、彼はチームのために余分なロースター枠を生み出しているんだからね」

 もはやどちらが受賞をしてもおかしくはない。それぐらいに今年のMVPレースを決するのは難しい。そのなかで、ドハーティー記者が指摘したように、ロースター枠を空けるという“貢献”も大谷の「価値」として評価されてもいいのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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