10月10日、セ・リーグのクライマックスシリーズ（CS）のファースト・ステージ第３戦が行なわれ、主砲・佐藤輝明のソロホームランで流れを変えた阪神がDeNAに逆転勝利。見事にファイナル・ステージ進出を決めた。

　１勝1敗で迎えたこの日を迎えた阪神は、DeNAに２点を先行されてしまう。なかなか突破口を見出せなかったなかで待ったをかけたのは佐藤だ。４回２死無塁の場面で、相手先発の濵口遥大と対峙した23歳は、144キロのストレートをかち上げる。快心の当たりで高々と舞い上がった打球はあっという間にバックスクリーンの右に突き刺さった。これで１点差に迫った阪神は、DeNAに傾いていた流れを一気に手繰り寄せた。
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　若きスラッガーの奮起にチームメイトも応えた。６回に先頭の北條史也が二塁打でチャンスメイクすると、続く近本光司がフェンス直撃の二塁打を放って同点に。さらに原口文仁が勝ち越し打をマーク。一気呵成の攻撃で逆転した。
  　佐藤のアーチには中継を行なった『DAZN』も沸いた。実況の節丸裕一氏は、「高く上がった打球でした。（センターの）関根（大気）の下がり方もゆっくりゆっくりと言いますか、『まだ落ちてこない』『まだ落ちてこない』って感じの下がり方でしたね」と驚きをもって伝えると、解説をしていた多村仁志氏は、「若干（風が）フォローではありましたが、それ関係なくしっかりと振れていました。見事でしたね！」と絶賛した。

　最終回はDeNAの猛攻を受けて１死満塁のピンチを招くも、ダブルプレーで逃げ切った阪神。12日から始まるファイナル・ステージは、リーグ覇者のヤクルトと当たる。猛虎の若き主砲の活躍に引き続き注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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