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MLB

屈辱の7三振で“不名誉記録”も樹立。怪物ジャッジの大不振へのヤンキース・ファンの罵声には疑問の声「本気か?」

THE DIGEST編集部

2022.10.15

何よりも結果が求められるポストシーズン。そこで不振を極めているジャッジにはファンから厳しい声が飛んだ。(C)Getty Images

何よりも結果が求められるポストシーズン。そこで不振を極めているジャッジにはファンから厳しい声が飛んだ。(C)Getty Images

 メジャーリーグはポストシーズンで激しい争いが繰り広げられている。そのなかにあって、13年ぶりのワールドチャンピオンを目指すニューヨーク・ヤンキースの主砲が不振を極めている。アーロン・ジャッジだ。

 今季のレギュラーシーズンにおけるジャッジの快進撃は球界を震撼させた。往年の大打者ロジャー・マリスが61年前に樹立したアメリカン・リーグの年間本塁打記録(61本)を超える62ホーマーを放った30歳の怪物スラッガーは、打率.311、131打点、OPS1.111、長打率.686と図抜けた成績を記録。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との一騎打ちの様相を呈しているMVP争いでも優位と見られるパフォーマンスを披露していた。

 ところが、だ。ポストシーズンでジャッジのバットから快音は聞かれていない。現地時間10月11日から始まったクリーブランド・ガーディアンズとの地区シリーズでは、初戦で3打数3三振1四球、2戦目も5打数無安打4三振という内容に終始。そして、2017年の自分以来となる「リーグの本塁打王でありながら、そのポストシーズンに1試合4三振を記録する」という不名誉記録も作ってしまったのである。

 無論、味方であろうと勝利に貢献できなければ容赦のないヤンキース・ファンからはブーイングが飛んだ。14日の第2戦後の会見でアーロン・ブーン監督は「非常に難しい日だったことは間違いない。でも、ここはブロンクスだ。驚かない」と語り、球場の反対に一定の理解を示した。
 
 もっとも、マリスのア・リーグ記録を破る金字塔を打ち立てたジャッジへのリスペクトに欠けるという声もある。米放送局『FOX Sports』でアナリストを務め、稀代の大谷マニアとしても知られるベン・バーランダー氏は自身のツイッターで「ジャッジは今日も4打数4三振だ。そんな彼がダグアウトに戻る時にブーイングが聞こえた」と投稿。そして、次のように続けている。

「ちょっと待ってくれ! 本気か? 彼にブーイングだって? おいおい…」

 一部の熱烈なヤンキース・ファンが13年ぶりの世界一に飢えているのは言うまでもない。そのなかで今季は、「リーグで最も過酷」とも言われるア・リーグ東地区で2位に7ゲーム差をつけて地区優勝を飾り、期待感はかなり膨らんでいた。それゆえにバーランダー氏が疑問視をしたとしても、ガーディアンズとの接戦の中で本領を発揮できない主砲に苛立ちは募るのも致し方ないのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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