現地10月14日に行なわれたナショナル・リーグの地区シリーズ第3戦で、本拠地ペトコ・パークでロサンゼルス・ドジャースを迎え撃ったサンディエゴ・パドレスは、2対1で痺れる投手戦に勝利。1998年以来24年ぶりとなる優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。
勝者が王手をかけられる重要な一戦にあって、出色のパフォーマンスを見せたのは、日本球界にもパドレスのリリーフコンビ。ニック・マルティネス(元ソフトバンク)とロベルト・スアレス(元阪神)だ。
まず、出番を迎えたのはマルティネス。1点差で迎えた6回に先発左腕のブレイク・スネルが捕まり、1死二塁と同点のピンチでマウンドに上がった32歳は、ジャスティン・ターナーをカウント2-2からの94.3マイル(約151.7キロ)のシンカーで空振り三振に抑えると、続くクリス・テイラーは初球を打たせてピッチャーゴロに仕留め、わずか6球で難局を乗り切ったのだ。
その後も2対1と痺れる投手戦が続いたなかで、8回に満を持して登場したのが、スアレスだ。2日前の同シリーズ第2戦で、ダルビッシュ有が作った無死一、三塁のピンチを無失点に抑えていた31歳の剛腕は、相手のクリーンナップと対峙したこの日も傑出した存在感を放つ。
先頭のトレイ・ターナーを内野安打で出塁させてしまったものの、続くフレディ・フリーマン、ウィル・スミスはいずれも危なげなくフライアウトに。そして最後のマックス・マンシーには直球勝負を挑むと、2球で追い込んでから最後は外角高めに投じた99.5マイル(約160.1キロ)の4シームで空振り三振に抑えたのである。
NPBで活躍した元助っ人が揃って躍動した。マウンドで強敵ドジャースをねじ伏せた彼らの堂々たるパフォーマンスには、賛辞の声が上がっている。地元紙『San Diego Tribune』は、「ゲーム終盤はパドレスが圧倒した」と緊張感のある試合を総評。そのうえでマルティネスについては「見事に打ち負かした」と記せば、スアレスは「『Beat LA(ドジャースを倒せ!)』のチャントを受けた8回をきっちりゼロに抑えた」と安定感のある仕事ぶりを称えた。
また、米誌『Baseball America』のカイル・グラザー記者は、ドジャースのクリーンナップと対峙したスアレスの熱投ぶりを「またもスアレスが立ちふさがった。彼は、このポストシーズンで6試合中4試合に登板してすべて無失点だ。そしてこの第2戦でも大活躍し、打線を支えた」と絶賛した。
このドジャースとの地区シリーズでパドレスの救援陣は13回を投げ、被安打5、無失点、15奪三振、4四球と際立った成績を残している。そのなかでマルティネスとスアレスの元NPB助っ人コンビは欠かせない存在となっている。
構成●THE DIGEST編集部
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まず、出番を迎えたのはマルティネス。1点差で迎えた6回に先発左腕のブレイク・スネルが捕まり、1死二塁と同点のピンチでマウンドに上がった32歳は、ジャスティン・ターナーをカウント2-2からの94.3マイル(約151.7キロ)のシンカーで空振り三振に抑えると、続くクリス・テイラーは初球を打たせてピッチャーゴロに仕留め、わずか6球で難局を乗り切ったのだ。
その後も2対1と痺れる投手戦が続いたなかで、8回に満を持して登場したのが、スアレスだ。2日前の同シリーズ第2戦で、ダルビッシュ有が作った無死一、三塁のピンチを無失点に抑えていた31歳の剛腕は、相手のクリーンナップと対峙したこの日も傑出した存在感を放つ。
先頭のトレイ・ターナーを内野安打で出塁させてしまったものの、続くフレディ・フリーマン、ウィル・スミスはいずれも危なげなくフライアウトに。そして最後のマックス・マンシーには直球勝負を挑むと、2球で追い込んでから最後は外角高めに投じた99.5マイル(約160.1キロ)の4シームで空振り三振に抑えたのである。
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また、米誌『Baseball America』のカイル・グラザー記者は、ドジャースのクリーンナップと対峙したスアレスの熱投ぶりを「またもスアレスが立ちふさがった。彼は、このポストシーズンで6試合中4試合に登板してすべて無失点だ。そしてこの第2戦でも大活躍し、打線を支えた」と絶賛した。
このドジャースとの地区シリーズでパドレスの救援陣は13回を投げ、被安打5、無失点、15奪三振、4四球と際立った成績を残している。そのなかでマルティネスとスアレスの元NPB助っ人コンビは欠かせない存在となっている。
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