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MLB

「味方に不満を絶対に言わない」名将マッドンが目を見張った大谷翔平の“凄み”「ショウヘイは恐れを本当に知らない」

THE DIGEST編集部

2022.10.15

球界屈指のスター選手でありながら、大谷はパーソナリティーも図抜けている。それをかつての恩師マッドンが証言した。(C)Getty Images

球界屈指のスター選手でありながら、大谷はパーソナリティーも図抜けている。それをかつての恩師マッドンが証言した。(C)Getty Images

 今季のメジャーリーグでもまた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、異次元の活躍を見せた。

 渡米5年目で28歳のサムライは、渡米当初に疑念すらあった二刀流を「当たり前」の境地に到達させた。史上19人目となるアメリカン・リーグの満票MVPに輝いた昨季からさらにグレードアップした姿を見せつけた偉才は、打っては34本塁打、95打点、OPS.875、長打率.519と図抜けたスタッツを記録。その一方で投げても、15勝、防御率2.33、奪三振率11.87と軒並み“エース級”のハイアベレージをマークした。

 打って、投げて、そして走って――。走攻守で躍動した大谷は「年間30本塁打以上&2桁勝利」に加え、「投打両方での規定到達」という史上初の大記録も達成。文字通りのヒストリカルな活躍で、ふたたび球史に名を刻んだ。

 誰もができないのではないかと考える記録を平然とやってのける。もはや大谷は現代人ではほとんどの人が目にしていない“野球の神様”ベーブ・ルースのような偉人としか比較できないといっても過言ではない。

 まさしく球界の常識を覆す唯一無二の天才は、百戦錬磨の名将を「本当に凄い選手なんだ」と唸らせる。今年6月に解任されるまで、エンジェルスを約2年半も指揮したジョー・マッドンだ。
 
 MLB通算1382勝を誇る智将は、大谷の覚醒に大きく寄与した人物とされている。エンジェルス時代には対話を重ねるなかで、本人の意向に則って制限を設けない手法を取り、それが二刀流の成功に繋がったとされている。

 そんなマッドンは、現地時間10月13日に公開された米誌『Forbes』などに寄稿するアダム・メンドラー記者のポッドキャスト番組の中で大谷について問われた際に、彼が持つ唯一無二のパーソナリティーを強調しつつ、二刀流の成功に至った理由を説いた。

「ショウヘイは恐れというものを本当に知らないんだ。どんな時もミスをすることを恐れないし、ただ勝つためにそこにいる。本当に素晴らしいぐらいに相手のことをよく観察して、攻略の糸口を模索している。そして何よりも彼はいかなる場合にあっても、背後にいる仲間のエラーに不平不満を言わない。絶対に、だ」

 球界の酸いも甘いも熟知する名将をして、ここまで言わしめる。このパーソナリティーも大谷の凄みのひとつと言える。

構成●THE DIGEST編集部

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