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MLB

パドレスの逆転劇の裏で「334」の魔の手がドジャースに!? MLB最強軍団の敗北で浮き彫りになった“阪神の呪い”とは?

THE DIGEST編集部

2022.10.17

第3選も3点リードを守り切れずにパドレスに屈したドジャース。熱狂するスタンドとは裏腹にナインの表情は一様に暗い。(C)Getty Images

第3選も3点リードを守り切れずにパドレスに屈したドジャース。熱狂するスタンドとは裏腹にナインの表情は一様に暗い。(C)Getty Images

 一体誰がこの結果を予想しただろうか。メジャーリーグは現地10月15日に地区シリーズ第3戦が行なわれ、第5シードのサンディエゴ・パドレスが、今季のレギュラーシーズンで最多となる111勝を挙げたロサンゼルス・ドジャースを5対3で撃破。3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズへ駒を進めた。

 レギュラーシーズンではドジャースが15勝4敗、全カード勝ち越しとまさに圧勝。下馬評ではスイープによるパドレスの敗退が濃厚と見られていた。ところが、予想は大きく覆された。パドレスはダルビッシュ有が先発した第2戦から3連勝。NPBで活躍したロベルト・スアレス、ニック・マルティネスが支えるブルペン陣が強力ドジャース打線を封じ込め、「22勝差」のアップセットを演じた。

 茫然自失するドジャースナイン。レギュラーシーズンでは大事な場面で最高の活躍を見せていた選手たちが、嘘のように打てず、らしくないエラーも散見。まるで何かに呪われているようなプレーぶりだった。「まさか」と思いながらドジャースの今季成績を振り返っていると、ある数字が目に入ってきた――「334」である。

 野球ファンならこの数字はお馴染みだろう。日本のプロ野球で阪神タイガースが“生み出した”悲劇のスコアだからだ。

 2005年の日本シリーズ、阪神はロッテと対戦したのだが、10対1、10対0、10対1、3対2の4連敗で敗退。シリーズ合計「33対4」という大敗は野球史に残る惨敗劇として多くのファンに記憶され、インターネットの普及とともに「334」が広く知れ渡っていった。
 
 その後、日本球界では何かあるたびに「334」を引き合いに出されてきた。例えば、阪神のV逸が決まった昨年10月26日、この日は2005年の日本シリーズ第4戦と同じ日であったためにツイッタートレンドにも「334」が浮上した。

 そして今年9月22日(現地)には、MLB公式サイトがさまざまな注目すべき数字として、デトロイト・タイガースの平均得点を紹介。この時点で、アメリカのタイガースは指名打者制導入後では歴代ワーストの3.34得点しか奪えていなかったのだが、ここでも「334」が“同じ”虎軍団に襲い掛かっていた。

 では、ドジャースの「334」とは何か。実は、今季球団最多勝を勝ちまくっていた常勝軍団はその内容も圧倒的で、得失点差は歴代4位という充実度を誇っていた。そしてその数字がまさかの「+334」。奇しくも“あの数字”がここでも登場したのだ。

 もちろん、ドジャースがこの数字を知っているわけはない。まして、オカルトによって負けたなんてこともない。ただ、本来は喜ぶべき数字を叩き出したシーズンにあって、世界一を期待されながら地区シリーズで敗退というのは“何か”を感じてしまう。

構成●THE DIGEST編集部

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