文字通りの激闘の中で生まれた"感情表現"が物議を醸している。
事の発端となったのは、現地10月16日に行なわれたニューヨーク・ヤンキースとクリーブランド・ガーディアンズのアメリカン・リーグ地区シリーズ第4戦での一コマである。
王手をかけられ、崖っぷちに立たされていたヤンキースは、絶対的エースのゲリット・コールが好投。チームも4回までに3対1とリードして序盤から優位に試合を進めていた。そのなかで問題のシーンが起きたのは4回裏のガーディアンズの攻撃、イニングの先頭打者であるジョシュ・ネイラーが反撃の一発を見舞ったときである。
球界屈指の剛腕コールの97.7マイル(約157.2キロ)の4シームを打ち砕いたネイラーは興奮。そして一塁を周った際に、自身の股間を揺さぶるようなモーションを披露。さらにマウンド上にいた相手エースに「クソ野郎」と叫びながらベースを一周したのである。
結局、ガーディアンズは2対4で敗戦。その意図は定かではないが、ネイラーの一撃による歓喜はぬか喜びに終わる格好となった。ただ、相手への敬意に欠ける25歳の振る舞いに非難が殺到している。
米放送局『FOX Sports』のアナリストを務めるベン・バーランダー氏は自身のツイッターに「これは野蛮だ。僕はバットフリップみたいに喜ぶのは好きだが、無礼なものにしないでくれ。これはかなり無礼だ」と投稿。これにカンザスシティ・ロイヤルズの投手アミール・ギャレットが呼応。「自分にとっては問題なくても、相手にとってはそうではないかもしれない」と持論を投げかけた。
もっとも、当のコールはネイラーの"パフォーマンス"を全く意に介していない。試合後の会見で「ホームランを打った時の彼をどう思うか?」と問われ、しばらく考え込んでからこう切り出している。
「なんというか、どうでもいいかな。かわいいんじゃない? まぁ俺は何をやられたかを見てないんだけどね。実際に見ていたら気に食わなかったかもしれないけど、今は面白いと思えるよ」
相手からの挑発を受けてもなお、クレバーに投げ続けたコール。この絶対的エースの冷静さが、窮地のヤンキースを救ったと言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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王手をかけられ、崖っぷちに立たされていたヤンキースは、絶対的エースのゲリット・コールが好投。チームも4回までに3対1とリードして序盤から優位に試合を進めていた。そのなかで問題のシーンが起きたのは4回裏のガーディアンズの攻撃、イニングの先頭打者であるジョシュ・ネイラーが反撃の一発を見舞ったときである。
球界屈指の剛腕コールの97.7マイル(約157.2キロ)の4シームを打ち砕いたネイラーは興奮。そして一塁を周った際に、自身の股間を揺さぶるようなモーションを披露。さらにマウンド上にいた相手エースに「クソ野郎」と叫びながらベースを一周したのである。
結局、ガーディアンズは2対4で敗戦。その意図は定かではないが、ネイラーの一撃による歓喜はぬか喜びに終わる格好となった。ただ、相手への敬意に欠ける25歳の振る舞いに非難が殺到している。
米放送局『FOX Sports』のアナリストを務めるベン・バーランダー氏は自身のツイッターに「これは野蛮だ。僕はバットフリップみたいに喜ぶのは好きだが、無礼なものにしないでくれ。これはかなり無礼だ」と投稿。これにカンザスシティ・ロイヤルズの投手アミール・ギャレットが呼応。「自分にとっては問題なくても、相手にとってはそうではないかもしれない」と持論を投げかけた。
もっとも、当のコールはネイラーの"パフォーマンス"を全く意に介していない。試合後の会見で「ホームランを打った時の彼をどう思うか?」と問われ、しばらく考え込んでからこう切り出している。
「なんというか、どうでもいいかな。かわいいんじゃない? まぁ俺は何をやられたかを見てないんだけどね。実際に見ていたら気に食わなかったかもしれないけど、今は面白いと思えるよ」
相手からの挑発を受けてもなお、クレバーに投げ続けたコール。この絶対的エースの冷静さが、窮地のヤンキースを救ったと言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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