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プロ野球

視聴者数は驚異の392万人。いったいなぜ独立リーグの「日本一決定戦」が注目を集めたのか? 人気沸騰の舞台裏

岩国誠

2022.10.18

独立リーグの日本一決定戦が久しぶりの開催。今年は多くの想いが絡んで実現し、素晴らしい成果を生み出した。写真:岩国誠

独立リーグの日本一決定戦が久しぶりの開催。今年は多くの想いが絡んで実現し、素晴らしい成果を生み出した。写真:岩国誠

 佐々木朗希(ロッテ)の完全試合や、村上宗隆(ヤクルト)の56号&三冠王など、歴史的記録が飛び出した2022年プロ野球。セパともに昨季のリーグ覇者であるヤクルトとオリックスが今年も日本シリーズで相まみえるが、パ・リーグの優勝争いが混沌を極めていた9月30日にも、“日本一”を決める戦いが行なわれていたのはご存知だろうか。

 もう一つのプロ野球とも言われる「独立リーグ」。現在、日本には30以上の球団が存在している。その中で日本独立リーグ機構(IPBL)に所属する4リーグの優勝チームが集い、真の独立リーグ日本一を決める「日本独立リーググランドチャンピオンシップ2022」が熊本・リブワーク藤崎台球場で繰り広げられた。

 元々は、2005年からスタートした四国アイランドリーグplus(以下、四国IL)と、その2年後にスタートしたルートインBCリーグ(以下、BCL)による「真の独立リーグ日本一決定戦」として行なわれてきたチャンピオンシップは、新型コロナの影響により2019年を最後に開催自粛となっていた。

「本当は去年やりたかったのですが、コロナ禍でなかなか難しいのではないかと。今年も発表はギリギリまでできませんでしたが、やはり、独立リーグの球団も増えて『どっちが強いんだ?』という、ファンの方の熱い気持ちもありましたし、リーグ優勝したあと、さらにその上があるというのは楽しみじゃないですか」
 
 そう話してくれたのは、IPBL会長であり、自身も四国ILの社長を務める馬郡健氏。今大会開催を公式発表された大会1か月前の8月26日、選手・関係者・そしてファンの思いに応え、3年ぶりの開催を決めた。

 コロナ禍において移動が制限されるなか、各リーグの交流こそ減少したものの、その間に「九州アジアリーグ(九州AL)」と「北海道フロンティアリーグ(HFL)」が誕生し、IPBLに加盟。復活したグランドチャンピオンシップは、北海道・本州・四国・九州と4地方の代表が、文字通りに独立リーグ日本一を争う形となった。

 10月1日に行なわれた決勝戦に進出したのは、8チームが凌ぎを削るBCリーグを勝ち抜いた信濃グランセローズと、創設1年目の昨年、中日ドラフト3位指名を受けた石森大誠を送り出した火の国サラマンダーズ(九州AL)が激突。元ソフトバンク・馬原孝浩監督(GM補佐兼任)率いる火の国が、投打で信濃を圧倒して6対0で勝利。創設2年目にして、独立リーグ日本一を勝ち取った。

 大会開催の意義は大きい――そう話してくれたのは、近鉄で3度の本塁打王を獲得し、現在は士別サムライブレイズ(HFL)の監督を務めるラルフ・ブライアントだ。

「他のリーグと試合することで、レベルの差を選手自身が体感することになります。より上のレベルでプレーするために自分には何が必要か。そういうことを感じることができるので、そういう意味では意義があると思います」
 
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