日本シリーズ初戦で主砲の一発が飛び出した。

　プロ野球日本シリーズの第１戦、東京ヤクルトスワローズ対オリックス・バファローズは10月22日、神宮球場で行なわれ、ヤクルトが５対３で初戦をモノにした。

　試合はヤクルトが初回、オリックスのエース山本由伸から２点を奪いリードするも、２回にすぐさま追いつかれる白熱した攻防に。しかし、ヤクルトは３回に塩見泰隆、４回にオスナの一発が飛び出し再び２点のリードを奪う。
  　そして８回、ヤクルトは１点差に迫られ追加点が欲しい場面で、先頭の４番・村上宗隆が打席に入る。オリックス５番手・平野佳寿と対峙した村上は２球で０-２と追い込まれるが、ボール球を見極めフルカウントに持ち込むと、７球目の136キロのフォークボールを強振。打った瞬間それと分かる当たりに、村上はベンチに向かって確信のバット投げ。打球は、ライトスタンド中段に突き刺さった。

　主砲の一発で再び５対３とリードを広げたヤクルトは、９回をマクガフが締めて初戦を勝ち切った。昨季王者が連覇へ向けて好発進を切っている。

　試合後、ヤクルトの高津臣吾監督は、「試合前にここまで来たからには山の一番てっぺんの高いところに上ろうと話した」と選手たちに発破をかけたという。さらに山本由伸との対戦には「塩見、オスナの長打が効いた試合になった」と、ホームラン２本で勝ち越した場面をポイントに挙げた。

　昨年はオリックスが９回サヨナラで制した初戦だったが、今回はヤクルトが先勝。果たして、今後いかなる展開となるのか２戦目以降も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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