現地時間10月23日、ニューヨーク・ヤンキースの今季が終幕した。本拠地で行なわれたヒューストン・アストロズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)の第4戦に5対6と惜敗。同シリーズで1勝もできぬままポストシーズンから敗退した。
2位に7ゲーム差をつけてア・リーグ東地区を制したヤンキースだけに、その失望は小さくない。だが、アストロズとのシリーズ後に米メディアが大きな話題に取り上げたのは、"歴史を塗り替えた"主砲アーロンジャッジの去就だ。
レギュラーシーズンにおけるジャッジは、圧巻の一語だった。往年の大打者ロジャー・マリスが61年前に樹立したアメリカン・リーグの年間本塁打記録(61本)を超える62ホーマーを放っただけでなく、打率.311、131打点、OPS1.111、長打率.686と図抜けた成績を記録。球界を震撼させる打棒を見せつけたのである。
迎えたポストシーズンでは、打率.139、出塁率.184、長打率.306、2本塁打と鳴かず飛ばず……。13年ぶりのワールドシリーズ制覇の期待に応えられずに終幕を迎えたジャッジ。今オフにはフリーエージェント(FA)となるため、早くもあらゆる情報が飛び交っている。
そうしたなかで、地元メディアは主砲の動向をシビアに評価する。ニュージャージーに拠点を構える日刊紙『NJ.com』は「ヤンキースのFAを予測する」と銘打った記事内で、ジャッジについて「彼が一番の問題だ。ヤンキースはジャッジの残留を求めていて、本当に彼を必要としている」と断言。今季の活躍度を次のように振り返っている。
「今年のジャッジは、彼を非難していた批評家たちを黙らせるために歴史的な1年を送った。彼は間違いなくアメリカン・リーグのMVPとなるだろう。ライバルのショウヘイ・オオタニは、今年も投打で素晴らしいシーズンを送ったが、投票は接戦にはならない。それぐらいジャッジは際立っていた」
ジャッジの存在価値を強調した同紙は、今季開幕前にヤンキースからの7年2億1350万ドル(約322億円)のオファーを断っていた事実にも言及。「彼は自分に3億ドルの価値があると考えていて、(ヤンキースとの)交渉は困難を極めるかもしれない」とし、「彼の地元であるサンフランシスコに舞い戻る可能性は小さくない」とジャイアンツ入りの可能性を訴えた。
もっとも、当のジャッジ本人はアストロズ戦後に「まだ何も考えられないよ。時間はあるんだ」と名言を避けている。はたして、球界屈指のスラッガーの決断やいかに。
構成●THE DIGEST編集部
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2位に7ゲーム差をつけてア・リーグ東地区を制したヤンキースだけに、その失望は小さくない。だが、アストロズとのシリーズ後に米メディアが大きな話題に取り上げたのは、"歴史を塗り替えた"主砲アーロンジャッジの去就だ。
レギュラーシーズンにおけるジャッジは、圧巻の一語だった。往年の大打者ロジャー・マリスが61年前に樹立したアメリカン・リーグの年間本塁打記録(61本)を超える62ホーマーを放っただけでなく、打率.311、131打点、OPS1.111、長打率.686と図抜けた成績を記録。球界を震撼させる打棒を見せつけたのである。
迎えたポストシーズンでは、打率.139、出塁率.184、長打率.306、2本塁打と鳴かず飛ばず……。13年ぶりのワールドシリーズ制覇の期待に応えられずに終幕を迎えたジャッジ。今オフにはフリーエージェント(FA)となるため、早くもあらゆる情報が飛び交っている。
そうしたなかで、地元メディアは主砲の動向をシビアに評価する。ニュージャージーに拠点を構える日刊紙『NJ.com』は「ヤンキースのFAを予測する」と銘打った記事内で、ジャッジについて「彼が一番の問題だ。ヤンキースはジャッジの残留を求めていて、本当に彼を必要としている」と断言。今季の活躍度を次のように振り返っている。
「今年のジャッジは、彼を非難していた批評家たちを黙らせるために歴史的な1年を送った。彼は間違いなくアメリカン・リーグのMVPとなるだろう。ライバルのショウヘイ・オオタニは、今年も投打で素晴らしいシーズンを送ったが、投票は接戦にはならない。それぐらいジャッジは際立っていた」
ジャッジの存在価値を強調した同紙は、今季開幕前にヤンキースからの7年2億1350万ドル(約322億円)のオファーを断っていた事実にも言及。「彼は自分に3億ドルの価値があると考えていて、(ヤンキースとの)交渉は困難を極めるかもしれない」とし、「彼の地元であるサンフランシスコに舞い戻る可能性は小さくない」とジャイアンツ入りの可能性を訴えた。
もっとも、当のジャッジ本人はアストロズ戦後に「まだ何も考えられないよ。時間はあるんだ」と名言を避けている。はたして、球界屈指のスラッガーの決断やいかに。
構成●THE DIGEST編集部
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