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MLB

大谷翔平とジャッジの“共闘”はありえるか。ドジャース専門サイトの主張にシビアな声も「たしかにスラッガーは必要」

THE DIGEST編集部

2022.10.26

今オフも話題は尽きない大谷(左)とジャッジ(右)。ともに移籍の可能性が囁かれ続けている両雄に注目が集まっている。(C)Getty Images

今オフも話題は尽きない大谷(左)とジャッジ(右)。ともに移籍の可能性が囁かれ続けている両雄に注目が集まっている。(C)Getty Images

 残すところあと、フィラデルフィア・フィリーズとヒューストン・アストロズによるワールドシリーズの7戦だけとなった今季のメジャーリーグ。無論、水面下では各球団の補強に向けた交渉が繰り広げられており、大物選手たちの去就に注目が集まっている。

 そうした状況下で、にわかに囁かれているのが、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が“共闘”する可能性である。もしも実現すれば、日米の野球界が騒然とするのは必至だ。

 両者の今季の活躍ぶりは、まさにヒストリカルだった。前者は往年の大打者ロジャー・マリスが61年前に記録したア・リーグ年間本塁打数(61本)を超える62ホーマーを記録。後者もベーブ・ルースでも成しえなかった「投打両方での規定到達」「30本塁打以上&2桁勝利」の偉業を史上初めてやってのけた。

 互いの球史の扉をこじ開けた偉才だけに、今オフはそれぞれ去就に注目が集まっている。

 開幕前にヤンキースから提示された7年2億1350万ドル(約322億円)の大型延長オファーを固辞したジャッジはフリーエージェント(FA)となるため、FA市場の人気銘柄に。一方で大谷は今月1日に年俸調停を回避し、エンジェルスと年俸3000万ドル(約43億4000万円)を締結。大幅昇給で小さくない話題を振りまいたが、依然として契約満了となる23年以降の残留交渉に決着はついておらず、トレードの可能性はしきりに報じられている。
 
 そんな両雄を同時に獲得したらどうなるだろうか――。そんなワクワクするような可能性を伝えたのは、ロサンゼルス・ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』だ。

 日夜、西海岸の名門に関するありとあらゆる情報を伝えている同サイトは、大谷のトレードでの獲得について「ジャッジには大枚を叩き、さらにトッププロスペクト6人を放出する形であれば、オオタニを手中に収められる。このトレードは双方にとってうまみのある取引なる」と指摘。そのうえで、「オオタニがFAになるまで1年待つことはできる。だが、ドジャースにはロースターの刷新が必要だ。必ず良い交渉になる」と断言した。

 無論、両者の同時獲得は容易ではない。とりわけ最低でも新契約には3億ドルが必要とされるジャッジのドジャース電撃入団には、厳しい見解も聞こえている。米放送局『CBS Sports』は「ジャッジとの交渉の前に内部の話し合いを速やかにまとめる必要がある。プライスやトレイ・ターナー、ベリンジャーなどと大型契約を締結している彼らと処遇を決めなければいけない。理論的にはスラッガーは必要なのだが……」と指摘。あくまで自軍ロースターの整理が最優先事項であるとした。

 大谷とジャッジがクリーンナップに居並ぶ光景は見てみたい。だが、彼らを獲得するための資金を考えると、現時点では非現実的と言わざるを得ないか。

構成●THE DIGEST編集部

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