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崖っぷちのアストロズ野手が見せた“故意肘出し”に非難の声! 米データ会社が「出場停止でもおかしくない」と糾弾

THE DIGEST編集部

2022.10.29

ゲーム終盤に打席内で故意に肘を出したディアス。そのワンプレーに批判の声が上がった。(C)Getty Images

ゲーム終盤に打席内で故意に肘を出したディアス。そのワンプレーに批判の声が上がった。(C)Getty Images

 現地時間10月28日に幕が開けたヒューストン・アストロズとフィラデルフィア・フィリーズのワールドシリーズ。その第1戦では緊張感のある攻防戦が繰り広げられた。

 ホームで開幕を迎えたアストロズが3回までに5点をリード。序盤の主導権を握るも、シード6位からポストシーズンを勝ち上がってきたフィリーズが5回に相手エースのジャスティン・バーランダーを打ち崩して同点とすると、5対5で迎えた延長10回表にJT・リアルミュートの勝ち越しソロアーチを放って1点を先行。結局、そのまま6対5で逃げ切ったのである。

 だが、試合後に物議を醸したのは、終盤戦にアストロズのアレドミス・ディアスが見せたワンプレーだ。1点を追う10回2死一、二塁だった。一打同点という局面で代打として抜擢された32歳は、相手投手デビッド・ロバートソンの暴投で二、三塁の好機となった後に投じられた3球目、内角へとすっぽ抜けるスライダーに反応。左肘を前に突き出して上体を前傾。故意にボールに当たりに行くような仕草を見せたのである。

 直後に「よし、死球だ」とばかりにキューバ人バッターはごく自然に一塁へと歩き出した。しかし、即座に抗議したフィリーズバッテリーはもちろん、米放送局『ESPN』のマイクで「おい、身を乗り出したろ!」と指摘した球審のジェームズ・ホイエ氏も“姑息な”出塁を認めるはずがなく、ディアスは右打席へと戻されたのである。
 
 結局、サードゴロに倒れてラストバッターとなったディアス。無論、試合後には何事もなかったかのように振る舞った彼の一連の動作には批判の声が上がった。

 米野球専門データ会社『Codify』は公式ツイッターで「実際にはそうはならなかったが、これはストライクになるべきだ。審判次第では退場や出場停止を科されてもおかしくはない。それぐらい嫌いなプレーだ」と訴え、熱戦に水を差したディアスを糾弾した。

 良く言えば、絶対に負けたくないという勝利への執念が生んだプレー。だが、ハイレベルな争いだったからこそ、いささか残念に思えたワンシーンではあった。

構成●THE DIGEST編集部

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